【MotoGP】LCR加入のザルコ「期待してたよりも良かった。いい時期に来たよ」ホンダの変化は上手く進行中か
MotoGPは2月1~3日にシェイクダウンテストを実施。テストに参加したヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は今季からのホンダ陣営加入だが、良い感触を得られているようだ。 【ギャラリー】ヤマハMotoGP、2024年型YZR-M1のカラーリングを発表 ザルコはシェイクダウンテストに2日間参加し、最終的にトップタイムとなったペドロ・アコスタ(GASGAS)から0.2秒差の3番手タイムを記録。ドゥカティからの乗り換えとなるが順調に適応が進んでいるように見えた。 シェイクダウンテスト終了後に、ザルコはここで見せたパフォーマンスから、ホンダが2024年型のプロトタイプマシンででこ数年間に及んだ危機を脱してきていると、確信を強めることができたと語った。 「かなり良かったよ。ラップタイムが縮まっているときは常にハッピーなものだ。僕が期待していたよりも、さらに良かったんだ」 「でもホンダが既に見せていた変化や、(昨年11月末の)バレンシアテストに彼らが持ち込んでいたものは興味深かったし、この冬の間とても良い希望を見せてくれていた。そしてこの2日間のシェイクダウンで、確信を得られた」 「僕はそう思っている。パフォーマンスに関しても協力できると感じているよ。ホンダとそうした仕事をするために、今は良い時だと思うしハッピーだ。彼らも新しいものを導入していたりして、とても助けになっている」 ザルコは昨年までプラマックに所属し、優勝も記録するなど実績を残してきた。ドゥカティのマシンという現状最高と目されるバイクがある環境から苦戦中のホンダへ移籍する彼の判断には、懐疑的な目線も向けられた。 ただホンダとしても内部で開発体勢を変化させようという試みを進めており、HRC開発室室長が国分信一から佐藤辰へ交代したこともそのひとつだと言われている。 そして2月6日から始まったセパンテストは、ザルコにとってホンダの変化をより評価する機会になるはずだ。 ザルコはホンダが新しい体勢のもと改善を速めていることに感銘を受けており、いい変化が起きている時期に加入できたのは幸運だったと語っている。 「僕がホンダについて良いと思っているのは、彼らが新しいモノを持ち込むのに時間を必要としても、それはとても上手く機能しているようなところだ」 「とてもポジティブな点には、まだこの新しいプロジェクトは始まったばかりだということもある。日本の人達の働き方を知ることで、とてもいい期待が持てるし、バイクに乗っていても良いフィーリングなんだ」 「長い冬休みで数週間バイクに乗らなかったところからMotoGPバイクにまた戻ってくる訳だけど、僕としてはドゥカティからホンダに乗り換えたから、その違いはさらに大きかったよ」 「今のところ、全てが順調だ。ホンダ内部でも、こうして異なるアプローチが採られているなど動きがある。僕はそういった変化のあるいい時期に来たと思うし、ラッキーだね」
Rachit Thukral