元フジ渡邊渚さん、PTSDから回復後の10月に遺書を記した理由「レポート用紙8枚分」
実感した5つの後悔「正直に生きれば良かった」
「私は新潟で幼少期を過ごし、7歳だった2004年10月23日に発生した新潟県中越地震を経験しています。『今、生きていることが当たり前じゃない』と認識し、毎年、この時期に遺書を書くようになりました。レポート用紙8枚分にはなりますね。『お金はこうしてください』『ID、パスワードはこれ』『お葬式はこうしてほしい』『骨はどうしてほしい』ということも書きますが、『家族、友達たちに言葉を残す』ために書いています。遺書をしたためると、次の1年までに自分は何をしたいのかがクリアになります」 入院中、高校時代に読んだ本の言葉をかみしめ、今もそれを大事にいているという。 「本には『正直に生きれば良かった』『働き過ぎなければ良かった』『自分の気持ちを伝えれば良かった』『友達と連絡を取り続ければ良かった』『幸せを諦めなければ良かった』と、5つの後悔が書いてあります。私は入院して死に直面し、『本当にこの5つを後悔するんだな』と思いました。なので、今もこの5つの後悔を絶対しないように生きると決めました。病と向き合ったことで昔の自分に戻ることができました」 自分を取り戻した27歳。今はエッセー連載、モデル、イベント出演などのオファーも届いている。それらを取捨選択し、生きていることに感謝。そして、「自分の言葉」を残していく。 □渡邊渚(わたなべ・なぎさ) 1997年4月13日、新潟県生まれ。名古屋市、横浜市でも生活し、慶応女子高をへて、慶応大経済学部に入学。在学中は芸能事務所の生島企画室に所属し、卒業後、2020年にフジテレビにアナウンサーとして入社。『めざましテレビ』などさまざまな番組を担当。趣味は日記をつけること。特技はバレーボール。165センチ。
一木悠造