東日本大震災から13年 「大槌刺し子」が与えた生きる“喜び”と“希望” 新たなブランド「サシコギャルズ」の立ち上げも #知り続ける
“復興”を越えて新たな段階へと進む大槌刺し子だが、プロジェクトに関わる人たちは刺し子を通して震災復興に貢献したいという想いを今でも持ち続けている。2016年の熊本地震をはじめ、大きな災害が起きた時には支援活動を行ってきた。今年1月の能登半島地震でも「くるみボタンセット」という商品を販売し、その収益の全額を子供たちの居場所づくりなどの支援活動を行うNPOに寄付した。 「(刺し子さんたちは)自分たちが辛かったときに支援を受けたことが心の支えだったり、本当に嬉しかった。『お互い様だよね』という気持ちで皆さんやられている」
吉田さんは「大槌刺し子」のような取り組みが、新しいモデルとして他の地域へも広がっていくことを望んでいる。 「刺し子を通して、プロジェクトが生まれて、今まで継続していること。そうした刺し子さんたちの経験も時折伝えることによって、皆さんが生活再建する糧になったり、そういったことに貢献できたらいいと思う」 そんな大槌刺し子は、今回新たなブランド「サシコギャルズ」を立ち上げる。刺し子が地域の産業として自立することを目指して、ファッションブランド「KUON」と共に立ち上げる。 「サシコギャルズ」という名前は、「復興のその先を示す」目標を達成する上で「元気・前向き・偏見を持たない」といったギャルの精神が必要ではないかということで名付けたそうだ。 オリジナルアイテムの製作のほか、依頼者からぬいぐるみやスニーカー、ジーンズなどを預かり、刺し子やパッチワークで新たな価値を加えて生まれ変わらせる「リターン」というサービスの展開を計画しているとのこと。(『ABEMA Morning』より)