【古都グラファーが撮った】鎌倉・鶴岡八幡宮の新年行事:古式の神事で800年前の武家文化に触れる
小正月(1月15日前後)には全国各地で、門松やしめ縄などをおたき上げする。地域ごとに「どんど焼き」や「左義長(さぎちょう)」などと呼ばれる民間行事で、鎌倉時代にルーツを持つ。鶴岡八幡宮の左義長では、正月飾りをわらで覆って円すい状にした「さいと」を組み上げるのが伝統。盛大な火煙に大勢の参拝客が祈りをささげる。 神事が多い年の初めは、伝統文化に触れる絶好の機会。ぜひ鎌倉に足を運んでみてほしい。 写真・文=原田寛
【Profile】
原田 寛 写真家。1948年東京生まれ、71年早稲田大学法学部卒業。鎌倉を拠点に奈良・京都を含む古都の景観をライフワークとする。鎌倉市観光協会元理事。2015年鎌倉市政功労者表彰を受賞。写真集『古都のことのは』(扶桑社)など著作物多数。日本写真家協会(JPS)会員、日本写真協会(PSJ)会員、鎌倉ペンクラブ会員。