<速報>マエケン、イチローを3タコに封じるもメジャー初黒星!
ドジャース対マーリンズが現地時間28日、ロスのドジャースタジアムで行われ、ド軍は前田健太(27)が先発、マ軍のイチロー(42)も「6番・センター」でスタメン出場して日米通じて初の対決が実現した。ここまで3勝0敗、防御率0.36で月間MVP候補にも挙がっているマエケンは5度目の先発、イチローのスタメンは今季7試合ぶり4度目。注目の初対決は、二回一死走者なしの場面で巡ってきた。 初球は、144キロの高めのツーシーム。イチローは、振り遅れてファウル。2球目はスライダーが抜けて外角にいったが、これがストライクとなって、カウント0-2。前田は、メジャー流の3球勝負。縦に小さく落とすスライダーだった。イチローのバットが宙を切った。しかめっつらでベンチへ下がるイチローと、表情を変えない前田。両者の矜持がぶつかった。 マエケンにとってイチローは憧れの存在。 「子供のころからの憧れの人。まさかこのメジャーの舞台で対決できるとは。でも弱点がないというか抑えるのが大変だと思う。すごく難しいピッチングになる」 中学入学時にイチローがマリナーズに入団。侍ジャパンなどで一緒になったことはあるが、日米を通じて過去に一度も対戦した経験はなかった。 必要以上に神経を使ったのだろうか。 続くリアルミュートの初球に、失投。快音を残した打球をライトスタンドの前列にまで運ばれてしまった。メジャー2点目の失点である。一回に2点の援護をもらっていたが、点差は1点になった。 マエケンは、スタートからボールが高目に浮き、調子自体は良くなかった。序盤は、得意のスライダーも制球しきれていなかったが、走者を出しながらも要所をまとめる。 イチローとの2度目の対戦は、4回一死一塁。ボーアにメジャー5試合目にして初の四球を与えた後の打席。カウント1-1からの131キロの外のスライダー。イチローはポーンと打ち上げて三塁フライ。芯を外された。ボールの行方を見守ったイチローは一塁へと走れなかった。 イチローは、7回に先頭打者として巡ってきた3打席目の対戦も、甘く入ったストレートに差し込まれてショートが、少し下がってさばく小フライ。これまで、レンジャーズのダルビッシュ有、ヤンキースの田中将大と、日本人メジャーリーガーとの初対決では、ヒットをまとめていた“日本人キラー”のイチローだが、この日ばかりは、マエケンのコントロールの前にヒットを残すことができなかった。 前田は、その7回にイチローを打ち取った後、連打を浴び、代打のディートリッチへの初球が足元を襲い、マーリンズベンチは、「死球ではないか」とビデオ判定を求めた。結果は、ボール。前田は、そのディートリッチを外角低めに決まるスライダーで見逃しの三振にきってとり、二死としたが、トップのゴードンにレフト前に同点タイムリーを浴びてしまう。ここで球数が101球になったこともあって交代が告げられた。 残した走者を2番手のバイエズが守れず、プラドにセンター前タイムリーを浴び勝ち越しを許し、さらにボークもあって、2-4と逆転された。前田は、6回3分の2を投げて、7安打5奪三振1四球4失点の内容。結局、スタントンの1発などで、3点差をつけられ、ドジャース打線は、9回に1点を返したが、3-5のスコアでゲームセット。前田にメジャー初黒星がつくことになった。イチローは第4打席もセカンドゴロに終わった。