古里の宝、みんなで守ろう 竜王山公園協賛会ハマセンダン周辺を清掃【山陽小野田】
山陽小野田市大浜にある県指定天然記念物のハマセンダンの周辺清掃が8日、現地であり、竜王山公園協賛会(大本軍会長)の会員、文化財を所管する市教育委員会社会教育課の職員ら計30人が積もった落ち葉などを取り除いた。竜王中の1年生77人も地域学習の一環として手伝った。 ハマセンダンは大浜神社裏側の雑木林に自生。高さ約15㍍、目通り(地上高約1・3㍍の高さで 測った幹回り)は5㍍を超える巨木で、樹齢は250年以上と推測されている。2013年に市天然記念物に指定され、18年に県指定となった。 同会は年2回、周辺樹木の伐採や清掃などを行っている。この日はハマセンダンが背後にそびえる大浜神社や、そこに通じる100段の長い階段を清掃した。階段にはステップが見えないほどに落ち葉が積もっており、参加者は人海戦術で根気よく落ち葉を袋に詰めていった。 生徒たちもそびえる大木の周辺で落ち葉をかき集めた。1時間の作業で一帯は見違えるほど、きれいになった。 同校の石川玲弥(れみ)さんは「自然がいっぱいの竜王山には時々、遊びに訪れる。ハマセンダンを見るのは初めて。大きくて誇らしく思った」と感想。大本会長は「古里の宝であるこの巨木を、みんなで大切に守っていきたい」と話した。