1981年式 マツダ サバンナRX-7 GT。リトラクタブルヘッドライトで、Cd値0.36を達成
【孤高のロータリーエンジン 1981年式 マツダ サバンナRX-7 GT】 ロータリーエンジン搭載のサバンナRX-7 伝説はここから始まる 1970年代はオイルショックや排ガス規制の影響で、真のスポーツカーと呼べるモデルが次々に姿を消した。 世界初の量産ロータリーエンジン搭載車として、マツダの象徴となったコスモスポーツ。 その後を継ぐ2代目コスモは時代の波にはあらがえず、内装や装備を高級・豪華指向のスペシャリティーカーへとシフトしていった(これには北米市場からの要望も色濃く反映されている)。スポーツカー不毛のこの時期、ファンは真のスポーツカーの誕生を願っていた。 そしてマツダにとっても、そんな逆境を跳ね返すために、コスモスポーツの再来とも言うべきロータリースポーツが必要だったのだ。 【画像16枚】純正のスチールホイールは、開いている穴のフチがブラックアウトされている。手が込んだオシャレなデザイン。ローターをモチーフにしたアルミホイールの設定もあった そうして78年3月に登場したのがサバンナRX-7(SA22C)で、ファンとマツダの夢が詰まったクルマだった。 搭載するエンジンはマツダが誇る2ローター・ロータリーの12A型のみ。つまりロータリー専用車という特別なモデルに仕立てられた。 軽量小型なロータリーエンジンの特性を生かし、驚くほど低いボンネットを実現。 加えてヘッドライトをリトラクタブル式とすることで、Cd値0.36という優れた空力性能を達成した。 さらに、ロングノーズ&ショートデッキのシャープで美しいプロポーションの中には、フロントミッドエンジン&リアドライブのレイアウトによる優れた前後重量配分を隠し持っており、真のスポーツカーと言えるポテンシャルを秘めていたのだ。 1981年式 サバンナRX-7 GT(SA22C) 全長×全幅×全高(㎜)4320×1670×1265 ホイールベース(㎜)2420 トレッド前/後(㎜)1420/1400 車両重量(㎏)980 エンジン型式 12A型 エンジン種類 2ローター・ロータリー 総排気量(㏄)573×2 圧縮比 9.4:1 最高出力(ps/rpm)130/7000 最大トルク(㎏-m/rpm)16.5/4000 燃料タンク(ℓ)55 変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/ 4速1.000/5速0.825/後退3.542 最終減速比 3.727 ステアリング ボールナット サスペンション前/後 ストラット/4リンク+ワットリンク ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク タイヤ 185/70SR13(前後とも) 発売当時価格 154.0万円 初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部