ジョン・レノン、2人目の息子ショーンもグラミー賞にノミネート
ジョン・レノンは、かつてのビートルズのメンバーとしても、ソロ・アーティストとしても、グラミー賞を受賞している。1980年に亡くなったレノンは、在命中にいくつかの賞を受賞したが、死後にはおそらくさらに多くの賞を獲得しており、今年もまたノミネートされることになった。そして、彼の2人の息子のうちの1人も同様にノミネートされた。 【画像】現在のショーン・レノン ショーン・オノ・レノンは今回、初めてグラミー賞にノミネートされ、その家族の栄誉ある伝統に加わった。故人であるミュージシャン、ジョン・レノンの最後の息子であるショーンは、 第67回グラミー賞の「Best Boxed or Special Limited Edition Package(最優秀ボックスまたは特別限定版パッケージ賞)」にノミネートされている。これは特に独創的または創造的な傑出した物理製品のパッケージを制作したアートディレクターに授与される賞であり、アートディレクションに関与していない限り、楽曲を制作・録音したミュージシャン自身がノミネートされるわけではない。 ショーンは、彼の父親が1973年に発表した4枚目のソロ・アルバム『Mind Games(ヌートピア宣言)』を再構成した「アルティメイト・コレクション」を手掛けたことで同賞にノミネートされた。この限定ボックスは、6枚組CD+2枚組ブルーレイを含む豪華なコレクター向けセットとして今年7月に発売された。 ジョン・レノンと彼の二番目の妻であるオノ・ヨーコとの間に生まれたショーンにとって、グラミー賞にノミネートされたのはこれが初めてのことだ。今回は、サイモン・ヒルトン(アルティメイト・コレクション・シリーズの編集プロデューサー兼プロダクションマネージャーとして『Mind Games』のデザインを担当した)と一緒にノミネートされており、もし受賞すれば2人で栄誉を分かち合うことになる。
ショーンの母親オノ・ヨーコもグラミー賞受賞者
ショーンはジョン・レノンにとって2番目の息子だが、ジョンの1番目の息子もグラミー賞のノミネート歴がある。ジョンと最初の妻であるシンシア・レノンとの間に生まれたジュリアン・レノンは、父親が亡くなった直後の1980年代前半に音楽キャリアで短いながらも成功を収めた。第28回グラミー賞では「Best New Artist(最優秀新人賞)」にノミネートされたが、この賞はシャーデーに奪われ、ジュリアンは受賞を逃した。 ショーンの母親であるオノ・ヨーコは、すでにグラミー賞の受賞者でもある。彼女は当時の夫であったジョン・レノンとの共同名義で発表されたアルバムの1つ、『ダブル・ファンタジー』で第24回グラミー賞の「Album of the Year(年間最優秀アルバム賞)」を受賞した。不幸にも、ジョン・レノンは妻と一緒に賞を受ける前に凶弾に倒れたため、ヨーコは2人を代表して授賞を受けなければならなかった。 ジョン・レノン自身も今回のグラミー賞では2部門でノミネートされている。ビートルズの4人のメンバーの1人として、昨年11月にリリースされた楽曲「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)で「Best Rock Performance(最優秀ロックパフォーマンス賞)」と「Record of the Year(年間最優秀レコード賞)」の候補に上がっているのだ。この曲によって、ビートルズは数十年ぶりにグラミー賞の授賞式に戻ることになった。もっとも、これまで長年の間にビートルズの音楽は様々な賞にノミネートされたが、メンバーが実際に授賞式に出席して賞を受けたことはない(ちなみに解散後も含めて全部で受賞は7回、ノミネートは今回を含めて25回)。
Hugh McIntyre