【速報 ツール・ド・フランス2024】カンペナールツが抜け出した3人で40km逃げ切り初区間優勝/第18ステージ
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)77 Pts 2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)58 Pts 3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)42 Pts
ヤングライダー賞 1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 74h 50' 36'' 2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 08' 21'' 3 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 13' 26''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 224h 41' 24'' 2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 27' 57' 3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 52' 14''
7月19日(金) 第19ステージ アンブラン > イゾラ 2000 144.6 km(山岳/獲得標高 4400 m) 本物のクライマーだけに許されたクイーンステージ いよいよ大会最後の週末がやって来た。18日間の激戦を経て、総合争いのヒエラルキーはすでに堅固に打ち立てられているはずだが……ニース到着の2日前、ツール開催委員会は背筋が凍るほどのクイーンステージをねじ込んだ。本物のクライマーだけに許された過酷なコースで、文字通り「生き残り」をかけた戦いが繰り広げられる。脚だけでなく、あらゆる身体機能が悲鳴を上げそうなステージが、マイヨ・ジョーヌ争いさえ一気にひっくり返してしまわないとも限らない。 セール・ポンソン湖のほとりアンブランから、恐ろしき1日は幕を開ける。平地巧者が息をつけるのは序盤21kmだけで、残りはとことん山の中。行く手にそびえる3つの峠は、いずれも上り距離が長く(最低でも最終イゾラ2000の16.1km)、下り距離もうんざりするほど長く(最長でボネットからの39.5km)、合間には1mの平地もない。なにより3つすべての山頂が標高2000mを大幅に超える。 もちろん今ステージのメインにして、2024年大会最大の目玉は、超級山岳シム・ド・ラ・ボネット!あまりに大物過ぎるせいか、1962年に初めてツールで登場して以降、今回でわずか5回目の登坂でしかない。山道は全長22.9kmと気が遠くなりそうなほど長く、1時間以上も黙々とペダルを回し続けて、ようやく標高2802mの高みまでたどり着く。しかも標高2200m程度を超えた先で、難勾配ゾーンがいくつも襲い掛かる。特に標高2700mから山頂までの900mは、なんと10.3%へと跳ね上がる!スプリンターにとっては絶望でしかないが、赤玉ハンターにとっては朗報だ。フランスにおいて最も標高の高い位置にある舗装道路にして、3大ツールで最も標高の高い山では、特別に超級山岳ポイントが倍増される(1位通過40ポイント)。
苦行のような1日は、イゾラ2000の山頂まで終わらない。1993年ツールを最後に、メジャーレースで1度も使われてこなかった未知の上りには、登坂口で2kmにわたって勾配10%超のゾーンが、中盤にまたしても2kmにわたり9.5%ゾーンが待ち受ける。3週間の終わりに、身体中に残るすべての力を振り絞らねばならない。実質123.5kmの山岳決戦で、トータル獲得標高は4400mにも達する。 ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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