ひろゆき&武井壮の百獣の王vs論破王④ 武井壮のフィジカルならメスゴリラだってキュンとするかも!?【この件について】
ひろ でも、海外での役者仕事も順調みたいですし、結婚や子育ては、当分先になりそうですね。 武井 だね。今、本当に楽しい第二の芸能人生がスタートしてるから、有意義な時間を過ごしてます。 ひろ 武井さんは日本の芸能界で成功しているので、のんびり生きることもできるじゃないですか。それだと満足できないんですか? 武井 うん。満足できないみたい。 ひろ その結果、ゴルフのティーチングプロのテストに合格したわけですよね。どう考えてもめちゃめちゃ大変じゃないですか。 武井 テストを受けているときはプレッシャーで、ゴルフ場で吐いたりしてたんだよ。でも、やっぱり落ちたくないじゃん。「不合格でした」というニュースを流したくない。「武井壮は本気になったらなんでもできるんだ」というのを自分のエンターテインメントとして見せたい思いが強かった。できない自分を見せるのもショーだけど、「いや、できるんかい!」という男でいたかった。だから「毎日500球は絶対に打つ」と決めてトータルで15万球くらい打ち続けたんですよ。 ひろ マジですか(笑)。 武井 だからといって、ゴルフがうまくなったとは思えず、毎日悩んでいました。テストの前日も深夜12時まで打ち続けたし、テストの初日と2日目も電気が消えたゴルフ会場のグリーンで深夜3時までアプローチとパターの練習をしていました。それでも、「全然ダメだ。これじゃ落ちる」と思っていたけど運良く通ったんです。最終日にハーフのベストが出たんですよ。ミラクルが起きたんです。 ひろ やっぱり積み重ねは裏切らないんですね。 武井 いや、それは違うと思います。「裏切ることも多いけど、それを裏切りだと思っちゃいけない」ということかも。技術は足らなかったけど「俺は15万球打ったんだ」という自信でカバーしたシーンがいっぱいあったんです。例えば、「俺は15万球打ってきたんだからワンオンする」と思って打ったショットがベタピンだったり、5mくらいのパットを1日に5000球くらい打ったことがあって、本番の大事な場面で5mのパーパットがやって来て「俺はあの日、5000球打ったよな。最後の70球は連続で入れたんだよな。これは同じだから外れるわけがない」と思ってカツンと打ったら、ど真ん中に入ったんです。 ひろ ほお。 武井 だから、積み重ねは裏切らないというより、積み重ねたことが俺を支えてくれている感じ。映画の現場でも、俳優さんたちは俺よりベテランで、俺が一番後発だけど、俺には彼らが積み重ねたことのない何かがあると思ってやっているんです。だからメンタルが折れない。「NGが出て『もう1回』と言われても大丈夫。次は監督の指示どおりできるはず」と思ってドンとぶつかっていける。 ひろ 根拠なく「俺はできる」と思うタイプの自信家もいますけど、武井さんは「努力したんだから俺はできる」と思うタイプの自信家ですね。 武井 うん。そっちのタイプだね。 ひろ でも、僕は完全に根拠のない自信で生きてるタイプなんですよね。 武井 やっぱり、俺たちは正反対だね(笑)。 *** ■西村博之(Hiroyuki NISHIMURA) 元『2ちゃんねる』管理人。近著に『生か、死か、お金か』(共著、集英社インターナショナル)など ■武井 壮(So TAKEI) 1973年5月6日生まれ。東京都出身。タレント、元陸上十種競技日本チャンピオン。格闘技、野球、ゴルフなど様々なスポーツの経験を持つ。公式Webサイトは【】、公式Xは【@sosotakei】 構成/加藤純平(ミドルマン) 撮影/五十嵐和博 ヘア&メイク/奥野誠