“悪童”ルイス・ネリ、6回TKO負けで病院直行 井上尚弥とダウンの応酬の末
◆プロボクシング▽WBA、WBC、WBO、IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥(TKO 6回1分22秒)WBC1位、WBO2位、WBA4位・ルイス・ネリ(6日・東京ドーム) 【写真】6回、ネリは井上尚弥に攻められロープにもたれてしまう 挑戦者で元世界2階級王者のルイス・ネリ(29)=メキシコ=は、王者・井上尚弥(31)=大橋=から3度ダウンを奪われ、6回TKO負けした。通算成績はネリが35勝(27KO)2敗、井上が27勝(24KO)無敗。 “悪童”ネリが尚弥の強打に沈んだ。6回、右を顔面に食らって、ロープにもたれかかるように倒れると、もう立ち上がれない。この日3度目のダウンで万事休す。ボクシング人生2度目のKO負けを喫し、王座奪取はならなかった。 「メキシカンボクサーとしての雄姿を見せたい。死を覚悟して闘いに臨む」と宣言した通り、敗れはしたが、その存在感は十二分に見せつけた。初回、左フックで尚弥からダウンをゲット。大観衆を一瞬、凍りつかせた。 2017年8月、WBC世界バンタム級王者・山中慎介との第1戦でのドーピング疑惑。18年3月の再戦では体重超過。試合は共にTKO勝ちしたが日本では“悪童”の異名が定着した。今回の計量はリミットから500グラムアンダーでパス。激闘を演じ、試合後は尚弥と握手をかわしてリングを下りると、大事を取って病院に直行した。
報知新聞社