ビットコインの「ボリンジャーバンド幅」が縮小──2023年後半の急騰前のレベルに
ビットコイン(BTC)のレンジ相場にうんざりしているトレーダーは、パソコンの画面に戻ってくるべきかもしれない。2023年後半の急騰を予測した「ボリンジャーバンド」と呼ばれる指標が、再び輝きを放っている。 ボリンジャーバンドは、資産価格の20日単純移動平均(SMA)の上下2標準偏差にボラティリティのラインを置くことで導き出される。バンドは価格の乱高下の度合いによって変動し、バンド幅が引き締まることはボラティリティの縮小を表し、バンド幅が広がることはボラティリティの爆発を表す。 バンド幅を追跡する最も一般的な方法は、上下のバンド間のスプレッドを価格の20日SMAで割ることだ。 ビットコインのボリンジャーバンド幅は、週足チャート上で20%まで減少しており、これは10月下旬にBTCが当時数カ月にわたって続いた2万5000ドルから3万2000ドルのレンジを抜ける数日前に最後に見られた水準だ。価格は年末までに4万ドルを突破し、今年3月には7万ドルを超える史上最高値まで上昇した。 20%という最新の数値は、6万ドルから7万ドルの間で4カ月間取引された後、時折5万5000ドルまで一時的に下落したことを示している。 2018年11月、2016年10月、2012年半ばのボラティリティの急騰の前にも、同様の数値が示されていたことを2023年10月にCoinDeskが報じていた。 ボラティリティは平均回帰的であると言われている。そのため、価格の安定性を示す狭いバンド幅は、どちらかの方向への大きな値動きやボラティリティの急上昇に先立って現れることが多い。その一方で、大きいバンド幅は冷却期間が近づいていることを示す。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Tradingview|原文:Bitcoin Indicator That Forewarned Late 2023 Volatility Explosion Is Lighting Up Again
CoinDesk Japan 編集部