ヤクルト逆転勝利の裏に黒田の影あり。
「最後は(二死一、二塁の同点ピンチを)見れなかった(笑)。みんながよくしのいでくれた。ピッチャーが頑張ってくれたよ。雄平もいい仕事をしてくれたと思う。本拠地初勝利? ヤクルトファンだけでなく阪神ファンもたくさんお客さんが入ってくれる中で満足のいく試合がになったんじゃないか」とは、真中監督。 バレンティンが、まだ合流できていないが、新4番に指名した雄平が十分にその代役を果たしていて、昨季ブレイクした山田に2年目のジンクスも見られない。試合前にミレッジが肩に違和感を訴えて、先発から外れたことが気がかりではあるが、徳山―秋吉ーバーネットのリレーで1点を逃げ切った意味が大きい。 「打線はセで一番というほど怖い。これほどストライクを思い切って振ってくる打線はない。投手力次第と思ってみているが、そこそこ整備されてきた」とはネット裏のスコアラーの声。 昨年までは、逆転しても、そのリードを守れなかった。新外国人のオンドルセクが頼りないため、結局、守護神はバーネットで収まったようだが、そのウイークポイントは少し埋まりつつある。そして、ひとつアウトを取ることに苦しんだ成瀬に勝ち星がついたことも大きな自信。真中監督が「成瀬の次につながればいい」と語っていたように、元々は、2、3点を取られながらも、粘り強く安定感のあるピッチングを続けるのが成瀬の持ち味。黒田に抑えらたことによる発奮で奮起した打線に、その滑り出しを助けられたことで、今後の成瀬にも計算の見通しが立つだろう。 黒田ショックを引きずるのではないかと、心配していたが、なんのなんの。開幕からの星勘定を2勝2敗のタイとしたヤクルトがセ・リーグに旋風を巻き起こす予感がプンプンしてきた。