世界遺産30年で記念ロゴマーク 富山県南砺市、刊行物やイベントで活用
富山県南砺市は、五箇山と白川郷の両合掌造り集落が世界遺産登録30周年を迎えるのに合わせ、記念ロゴマークを作った。官民挙げて刊行物や各種イベントで活用し、世界に誇る文化遺産をアピールする。田中幹夫市長が6日の会見で発表した。 ロゴマークは、20周年の時に作ったデザインを基に、30周年を表す「30th」に合掌造り家屋のデザインをあしらった。相倉・菅沼合掌造り集落を有する南砺市だけでなく、白川郷のある岐阜県白川村でも活用していくという。 節目に合わせて、市は五箇山と白川郷巡りを楽しめるマップ作りを計画している。田中市長は「公共交通も含め、(五箇山と白川郷)の両方を見てもらう仕組みを考えたい」と述べた。 保存継承に向けては、屋根材に使うカヤの育成や技術の伝承といった課題もある。市長は「未来につなげていくためのシンポジウムや勉強会も検討したい」と語った。