きっかけは震災後に届いた“かまぼこ板の絵”だった…1400km離れた岩手と愛媛結んだ「奇跡の物語」
浅野さん: 「看板を見てもらった人があ、そうだ、東日本大震災といって大変な震災があったんだと(思い出してほしい)」 「忘れない、忘れない!でも、そこから生まれるものもある育つものもある。そして絆はお互いが育てていくもの、絆から花が咲くよ実もなるよって。そして美味しいみかんを。日本一のみかんを頂きましょう」
松山の劇団「みかん一座」が物語をミュージカルに
かまぼこ板の絵、そしてみかんの木、2つの奇跡の物語を舞台にしたのは、みかん一座の座長、戒田節子さんです。 戒田さん: 「表したいのは生きる力。どんな時も希望を捨てないで生きていこうというのが一番大きいメッセージ」
東日本大震災が起きた13年前はまだ3歳、4歳だった高校生のメンバー。 坂川梓香さん: 「テレビとか新聞で聞いた話しか分からないので…」 スジュ清心さん: 「分からないのでやっぱり地震にあった人の動画とかをいっぱいユーチューブとかで調べて見て気持ちを考えて演じるようにしています」 舞台では大切な友達を亡くすという大事なシーンを担う高校生たち。命の物語をどう演じるか…悩み、懸命に考えていました。
坂川さん: 「私たちがニュースで見るのは何名亡くなったとか行方不明とか(だけど)大切な誰かひとりが亡くなったが重なった何百人何万人とかなので、すごい重いなって…」 そして岩手と愛媛の希望のシンボルとなったみかんの木の物語は… 庭瀬 葵さん: 「人の温かさが時代をや地域を超えて繋がっていて輪が繋がっているなっていう感じで、すごくあったかい気持ちになります」 庭瀬さんの母親: 「思いやり。やっぱりきっかけを作った人の思いやりが人を動かしてきたんで、そういうのにはちょっと触れて欲しい。それをこの後にも活かしてほしい」 夜遅くまで練習する日々が続きました。
そして今月、舞台「つながる奇跡」が2日間にわたり上演。暑い中、大勢の人が!いよいよ開幕です。
「ああ、この木ですね」 「はい」 「復興みかん、えがおの木」 「この木は、2011年、3月11日の東日本大震災の時からつながっとんですよなあ」 2つの奇跡の実話をベースに、オリジナルストーリーを交えて物語は展開していきました。