エディー日本がウルグアイに勝利 イエロー&レッドカードで踏ん張る 指揮官「結果には満足」
ラグビー・リポビタンDツアー2024(16日、フランス・シャンベリー)世界ランキング14位の日本代表は同19位のウルグアイ代表に36―20で勝ち、テストマッチ4試合ぶりの勝利を挙げた。前半終了間際にゲーム主将のSH斎藤直人(27)=トゥールーズ=がイエローカード、後半にはLOワーナー・ディアンズ(22)=BL東京=が危険なタックルでレッドカードを受け、数的不利となるピンチをしのいだ。対戦成績は日本の5勝1敗。24日(日本時間25日)には欧州遠征最終戦で、世界7位のイングランドと対戦する。 計24分間もあった14人での戦いを日本は粘り強くしのいだ。前半39分にSH斎藤が危険なプレーでイエローカード(10分間の一時退場)。26-20の後半26分にはLOディアンズが、頭と頭がぶつかる危険なタックルで一発退場。しかし、退場後はウルグアイに1点も与えず、斎藤のPGやCTBライリーのトライで突き放した。 「難しい状況にうまく対応した。結果には満足している」。テストマッチ4戦ぶりの勝利に、ジョーンズ・ヘッドコーチは胸をなで下ろした。斎藤も「自分も含めてカードを2枚出されても守りに入らず、勝つことができたのは大きい」と手応えを口にした。 ただ、前半7分にウルグアイに先制トライを許すなど、防御の甘さを突かれて競り合いに持ち込まれた。同36分にトライを奪ったFL下川は「守備の連係がうまくいかず、相手に突かれてしまう場面が多かった」と反省。1対1でのタックルを外されるシーンが目立ち、指揮官も「攻撃は悪くないが、防御は課題」と認めた。 先制された暗い雰囲気を吹き飛ばしたのは昨秋のW杯で日本の主将を務め、この秋から代表に戻ったNO・8姫野だった。持ち前の前進力で前半10分にトライ。「若い選手が多い中、自分が率先してプレーしようと思った」と体で引っ張った。 そのW杯で相手の〝ヘディング〟から不運なトライを許して敗れ、今夏も黒星を喫したイングランドが次の相手。今年のテストマッチ10戦全てに先発したディアンズの出場停止が濃厚なのは痛いが、年内最終戦で金星獲得に挑む。 ★日本代表の最近のレッドカード
昨年7月22日のサモア戦(札幌ド)の前半30分、NO・8リーチ・マイケル(BL東京)が、頭と頭が激突する危険なタックルで一発退場。試合は22-24で敗れた。同8月5日のフィジー戦(秩父宮)ではFLピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)が前半7分に危険なタックルで一発退場となり、12-35の黒星。今年7月13日のジョージア戦(ユアスタ)の前半20分にはFL下川甲嗣(東京SG)が密集で相手をひねり倒す危険なプレーで退場処分を受け、23-25で敗れた。