【関東大震災から100年】東京の気温が45℃を超えた! ~猛火が迫る中での気象観測~
1日午後11時頃から気温が急上昇し2日午前1時には45℃を超えた。午前3時まで40℃以上であったが、この日の観測値は統計上欠測扱いとなっている。なお、東京における日最高気温1位の公式記録は、2004年7月20日の39.5℃である。
■震災イチョウ
東京メトロ竹橋駅の近くの皇居のお堀端(清麻呂公園)に一本のイチョウの木があります。このイチョウは関東大震災の時に文部省にあったもので、猛火の中で奇跡的に生き残りました。 復興事業によって切り倒される予定でしたが、当時の中央気象台長であった岡田武松氏の提言により、お堀の近くに移植されました。現在も皇居を散策する人々の憩いの場となっています。このイチョウの木は、2018年まで、生物季節観測の標本木として、秋の深まりを知らせる重要な役割を果たしました。
大手濠緑地(清麻呂公園)は、東京メトロ東西線竹橋駅2番出口を出たところにある。樹齢は約150年、幹回り3.6mの巨木。2018年までは生物季節観測の標本木であったが、2019年からは北の丸公園に標本木の変更がなされた。 【参考文献・サイト】 内閣府(2006)災害教訓の継承に関する専門調査会報告書「1923関東大震災」 国会図書館デジタルアーカイブ:中央気象台「関東大震災調査報告気象編(藤原咲平)」 東京大学駒場図書館デジタルアーカイブ:「東京市火災動態地図」防災専門図書館デジタルアーカイブ:「東京市火災動態地図」(震災予防調査会報告第百号) (一財)国民公園協会「皇居外苑」WEB国土地理院:地理院地図(背景地図として利用)