「有機ELは黒が締まるけど、液晶は価格が抑えられる」『光る君へ』一条天皇演じる塩野瑛久が“家電沼”にハマったワケ
旬な人が深くハマっている趣味について聞く連載。第15回は、NHK大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を演じる塩野瑛久さんが登場。実は相当な家電マニアだそうで……?『 週刊文春WOMAN2024夏号 』より一部を抜粋して紹介します。 【画像】塩野瑛久さんの写真を全部見る ◆◆◆ フットマッサージャーに足を入れた途端、「はあ~、気持ちいい~」と、リラックスした表情を浮かべるのは、俳優の塩野瑛久。現在、NHK大河ドラマ『光る君へ』で英明な一条天皇を好演する彼、実はコロナ禍をきっかけに“家電沼”にハマってしまったのだという。 「家の中の暮らしをより良くしたいと思った時、最初に興味が湧いたのが家電でした。様々な家電製品を比較して解説してくれるYouTubeの動画を見たり、口コミやレビューを参考にしたりして、徹底的に調べ尽くしてしまいます。一つの家電を買うのに、長い時は100時間ぐらい費やしていると思います(笑)」 家電を買い揃える最初のチャンスは1人暮らしを始めた17歳の時。当時はどんな家電を購入したのか。 「その頃は正直、便利で安ければ何でもいいやという感じでした。テレビも実家にあった小さいのを持ってきましたし」 しかしいま、彼の家のリビングに鎮座するのは、65インチのミニLEDテレビ。これも相当な時間をかけて調べ抜いた製品なのだとか。 「有機ELか液晶テレビかで迷われる方が多いと思うのですが、それぞれに良し悪しがあるんです。有機ELは黒が締まって美しいけど、値段がお高め。液晶は、価格は抑えられるけど、色表現は有機ELには劣ります。そこで、僕が行き着いたのはミニLED。ほぼ有機ELのクオリティで価格も抑えられるんです」
そうして、中国・ハイセンス製のテレビを購入したが、実際に使ってみると、時折台詞が聴き取りづらいかもという点に気づいた。 「これはスピーカーがあったほうがいいと思って色々調べてみたら、JBLさんのBAR 1000というのが画期的で。サウンドバーと、両脇に付いている充電式リアスピーカーを離して配置することで、映画館のような立体的なサウンドが楽しめるんです」 役を通して見る姿は、涼やかでどこかミステリアスだが、家電を熱く語る姿はちょっと微笑ましい。そんな塩野の子供時代は? 「『天下一武道会』って言いながら闘いごっこをやっているようなやんちゃな子でしたね。ただ、引っ越しが続いた時は周りにうまく馴染めなくて、ずっとマンガを描いてました。極端な子だったと思います」 中学卒業後は高校に進学せず、実家のクレープ屋をサポート。そんな時、周囲の勧めでオーディションに応募する。 「僕自身、中卒で、特別何ができるというものもない中、運よく居場所を与えられたと思っています」 ※尊敬する俳優・吉田羊さんとの秘話や、大河ドラマの撮影で多忙な日々を送る中でも冷めない家電愛について語った全文は『 週刊文春WOMAN2024夏号 』でお読みいただけます。 文・大西展子 写真・佐藤亘 ヘアメイク・時田ユースケ(ECLAT) スタイリスト・山本隆司(style³) 塩野瑛久/Akihisa Shiono 1995年東京都生まれ。劇団EXILEのメンバー。主な出演作に映画『HiGH&LOW THE WORST X』や、ドラマ『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』、『天狗の台所』など。放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』に一条天皇役で出演中。WOWOW 連続ドラマW『ゴールデンカムイー北海道刺青囚人争奪編ー』が今秋放送予定。
大西 展子/週刊文春WOMAN 2024夏号