【全国高校駅伝】豊川女子の双子選手が最初で最後のたすきリレー
けが乗り越えて秋竹姉妹
今月22日に京都・都大路で開かれた「全国高校駅伝大会」に豊川女子が出場し、双子のリレーが実現した。2区の秋竹凛音選手(3年)と3区の奏音選手(同)だ。奏音選手の度重なるけがで、全国でたすきをつなぐのは最初で最後だった。 中学から6年間ともに歩んできた。陸上を始めたのは岡崎市の矢作北中1年から。高校は「より高いレベルに」と強豪校の豊川に進んだ。 だが、姉の凛音選手は1年から主要メンバーで活躍する一方で、奏音選手は1年夏には股関節を、2年に夏は両ひざを痛め、都大路への出場はかなわなかった。1人でリハビリをすることが増え、メンバーが走っている姿を見ると「陸上が嫌になっていった」と言う。 それでも支えになったのは姉の存在。「奏音だったら大丈夫だから。落ち込まないで」と助言を受けた。チームに戻り新主将としてまとめ上げる姿に「姉と比べられて悔しい思いはあったが、憧れに変わっていった」と語る。 奏音選手は今回のレース前に姉から「待ってて」と伝えられた。笑顔でエースの走りをする姿に「勇気づけられた」と話す。凛音選手は区間18位、奏音選手は同28位と本来の走りではなかったが、凛音選手は「最後に一緒に走れてよかった」と振り返る。 凛音選手は関東、奏音選手は県内の大学に進む。奏音選手は「大学では全国の舞台でまた会えるようレベルアップしないと」と笑顔をみせた。