米ツアー予選会コースは体力勝負? 西郷真央が考える日本勢の“増殖”
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(30日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72) 【画像】普段と違う!女子プロたちの前夜祭コーディネート 米ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーに向けてひた走る西郷真央は、今大会が開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来、今季2戦目の国内試合。海の向こうを飛び回るスケジュールをこなしながら、日本ツアーの様子はネットニュースなどでチェックしているという。 年間女王争いを引っ張る竹田麗央について「スゴイなと思います」と目を見張った。「接点はまだあまりないですけど、すごく飛ぶし、ポテンシャルが高いじゃないですか」
12月にはその21歳の他に、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜らが来季の米ツアー出場を目指して最終予選会(ファイナルクオリファイイングトーナメント)に参戦する。2次予選会を突破した原英莉花と山口すず夏、プロ1年目を米下部ステップアップツアーで過ごした馬場咲希もエントリー。吉田優利がシーズンで出場権を得られなかった場合、現段階で8人がアラバマ州での5日間90ホール競技に臨むことになる。 「自分も(昨年は)その一人だった」。今年の予選会を通じて、現在9人の日本人ツアーメンバーがさらに増える可能性を、西郷も疑わない。「それこそ、ことしはメジャーで日本人が2勝した。本当にスゴイ」と、ライバルたちの本場での力を知るからこそ思う。「(最終予選会の)コースは日本人に向いていると思う。体力勝負みたいなところもあるので、日本人が得意としている感じじゃないかなと」。108ホール競技だった昨年、グリーン上で毎日のように天を仰ぎながら、2位通過を決めたマグノリアグローブGCでの戦いを振り返った。
近年の米ツアーでの日本人メンバーの“増殖”は、それぞれの海外志向の高まりの表れ。「私は『プロを目指すんだったらアメリカでやりたい!』と思ったんですよね。そういう感性、感覚の選手が多いのでは」と西郷の場合はアマチュア時代から米国でプレーすることをイメージしてきた。 「最近では(畑岡)奈紗ちゃんがその道を作ったのかなって。私たちの世代で言うと、影響が一番大きいかなと思います。『誰かにできるのなら』というのではなく、良い意味で『自分もできる』と思えるというか。チャレンジャーが多いのかなって」。現在の日本人メンバーでは笹生優花と並んで最年少。その背中を、後に続く人に見せる日も近い。(滋賀県大津市/桂川洋一)