天才の魂を奪った‟魔の名曲”「ボレロ」の誕生秘話を描く音楽映画 映画『ボレロ 永遠の旋律』
パリ・オペラ座で初演されて以来100年近く時代と国境を越えて愛され続けている不朽の名曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた、映画『ボレロ 永遠の旋律』が公開される。この度、本作の日本版予告映像と日本版ビジュアルが公開された。 スネアドラムのリズムに導かれ、わずか2種類の旋律が楽器を替えて繰り返されるという、斬新かつシンプルな構成が聴衆の五感を虜にする名曲「ボレロ」。しかし、この楽曲は、それを生み出した作曲家モーリス・ラヴェル本人が最も憎んでいた曲だった。本作は、天才作曲家の魂を奪った‟魔の名曲”が誕生するまでと、痛みに満ちたその人生を描く。 監督は『ドライ・クリーニング』でヴェネチア国際映画祭の金オゼッラ賞に輝き、『ココ・アヴァン・シャネル』や『夜明けの祈り』でセザール賞にノミネートされたフランスを代表する実力派アンヌ・フォンテーヌ。 主人公ラヴェルを演じるのは、主演作『黒いスーツを着た男』でアラン・ドロンの再来とフランスメディアに絶賛され旋風を巻き起こしたラファエル・ペルソナ。ラヴェルの生涯にわたってのミューズにして魅惑的なミシアには『ベル・エポックでもう一度』でセザール賞主演女優賞にノミネートされたドリヤ・ティリエ。イダには自身もダンサーとしても活躍、『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバール。また、ミシアの弟でラヴェルを温かく支え続けるシパに、『ダリダ~あまい囁き~』のヴァンサン・ペレーズが扮する。 本作ではブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの名曲を、ヨーロッパを代表するピアニストの一人であるアレクサンドル・タローが披露。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍でエンディングの「ボレロ」を踊る。 映画『ボレロ 永遠の旋律』は、2024年8月9日(金)より全国順次ロードショー。
otocoto編集部
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