新宿シニアが20回目の少年軟式野球大会を開催!「小学生に野球の面白さを伝えたい」
毎年12月中学シニアの強豪・新宿シニアが主催する「新宿シニア杯少年野球大会」が開催される。この大会は小学生の軟式野球チームが対象だ。出場する15チームがトーナメントで優勝を目指す。2002年から続く伝統のある大会で、今年で20回目の節目を迎えた。 【多くの逸材を輩出】強豪・新宿シニアに密着!今年も「新宿シニア杯」が開催 2022 新宿シニアといえば、現在日本ハムファイターズで活躍している浅間 大基選手(横浜)がOBとして有名。さらに、近年では強豪校にも選手を輩出するなど年々力をつけてきている。10月8日から始まった東東京支部1年生大会では、決勝で延長11回までもつれ込む激闘の末に2対1で勝利。選手たちは12月末に行われる石垣島での全国大会に進むこととなった。 それにしても、なぜシニアチームが独自で大会を開催しているのだろうか。そこには新宿シニアの会長を務めている山崎 宇充氏の取り組みがある。 「継続的に選手が高校野球までやってほしいという思いがあります。我々は新宿シニア杯で『小学生に野球の面白さを伝えて、中学校で形にして、高校に行ってもらいたい』と思っています。学童野球を応援しながら次の野球のステージに行ってもらいたい。そこを目指してやっている大会なので、非常に大事にしています」
新宿シニア杯の特徴といえるのが、小学6年生も参加できること。通常であれば、6年生の活動は秋の大会で終わってしまうが、新宿シニア杯には6年生も参加できるため、保護者も最後の息子・娘の晴れ舞台を見られる機会なのだ。 山崎氏はもう一つ新宿シニア杯には特徴があると話す。 「地区大会を勝ち上がり上の大会に行っているチームとの対戦もできるため、幅広く小学生同士が交流する事ができ、今では新宿シニア杯を目指してくださっているチームが多くなってきています」 今年は15チームが出場し優勝したのは、前年度も優勝をしている豊上ジュニアーズ(柏市)である。大会が終わると1位、2位、3位のチームに表彰もありメダルがもらえるため小学生たちは非常に楽しそうな表情を浮かべていた。さらに、メダルだけではなく新宿シニアと名前が入った硬式ボールも貰えるため、硬式ボールを始めて触った小学生からは「こんなに硬いのか」、「これで早く野球やりたい」などの楽しそうな会話が飛び交っていた。
近年では野球人口が減少していっている中で、このような大会が開かれるのは今後の野球界にとって必要なものだ。特に土台となる少年野球に対して行っている新宿シニア杯はとても素晴らしい取り組みだ。また来年も新宿シニア杯を通して、「野球は面白い」、「野球は楽しい」と野球の魅力を伝えていく。