ボール回しする（右から）ＤＦの三国ケネディエブス、野上

　名古屋グランパスは18日、ホームで新潟戦（豊田ス）に臨む。4失点で大敗したFC東京戦（国立）から中3日。残留争いに巻き込まれないためにも、ホームで勝ち点3が求められる中、長谷川健太監督（58）はDF陣にタフさを求めた。17日は、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。 　長谷川監督の口から、まずは悔いが漏れた。ルヴァン杯準々決勝広島戦の激闘が尾を引き、疲労の色が濃かった選手たち。「半分分かっていたので、ああなる可能性はあると。何とかしたかった。だから自分に不甲斐がない」。らしくないミスが出たDF陣。課した調整を含め、省みた。 　ただ、その後出たのは奮起を促す言葉。「120分の死闘のような試合後でも、中5日であれば平気な顔でやれるぐらいのタフなメンタリティーと体力を、もしないのであればつけていかないと。ケネディ（DF三国）は、能力的には日本代表に選ばれるチャンスに恵まれるかもしれないだけのポテンシャルを持った選手。ただ、今みたいなメンタリティーであれば、当然選ばれない」。DF河面、内田についても「自分自身で超えていけるかどうか」とハッパを掛けた。 　厳しい言い方となったのは、信頼の裏返し。新潟戦へ向けては「普段通りのプレーをしてくれればいい」と期待。ルヴァン杯の2試合は、流れの中では1失点、その前の8月24日リーグ湘南戦（レモンS）も無失点だった。「信じて使っていきたい」と言い切った。 　自動降格圏の18位磐田との勝ち点差は6。新潟にボールを持たれ、主導権を握られると、その差を縮められかねない。「やっぱり守るだけじゃ話にならない。いかにこちらが打って出られるかどうか」。攻守両輪で、悔しさを晴らす。