『学マス』N.I.A編ことねのコミュの序盤を先行紹介。親愛度11以降も変わらず“世界一かわいい”姿がそこにあった【ネタバレあり】
N.I.A編でもことねはかわいかった。 以上です。記事をご覧いただきありがとうございました。 【記事の画像(30枚)を見る】 ……と、わずか40字弱で記事を終わらせると編集担当の目が怖いのでちゃんと書こう。 バンダイナムコエンタテインメントより配信中のスマートフォン向けアプリ『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)。12月26日より、新プロデュース/シナリオ(STEP2)であるN.I.A編を実装予定だ。本記事はそのN.I.A編における、藤田ことねのコミュ(シナリオ)についての先行レビューとなる。 ※本記事には、藤田ことねの親愛度10までの内容と、親愛度11以降のネタバレが含まれます。 ※本記事で試遊したテストビルドの仕様、ならびにスクリーンショットはすべて開発中のものです。実装時は仕様変更の可能性があります。 なんかクソ真面目にまとめてしまったが、要は「世界一かわいいことねがN.I.A編でさらにかわいくなったからよろしくね!」ということ。N.I.A編のゲームシステムについてはもう一本の記事にひたすら書き連ねてあるので、この記事はただただシナリオがよかったという話だけしようと思う。 いや、しようと思うではない。する。させろ。させてください。お願いします。 N.I.A編でも世界一かわいいあなたを羽ばたかせる。重りを取って、鎖を外して 藤田ことねシナリオで筆者が「すげえ!」と思っているのは、とにもかくにもことねが“比類なき才を持つアイドル”である部分が一貫していること。プロデューサーの仕事はあくまでも、彼女が翔け、羽ばたくための障害を取り除くことにある――そんなスタンスがずっと、本当にずっと変わらないこと。 彼女は鳥のようなもの。そもそも、ちゃんと飛べるだけの翼を持っている。羽根を整えて、重りを外してやれば見る間に高く天まで羽ばたいていくだろう――と、なんか急にポエったが、まあことねはそういう存在なわけだ。 天性の、というのはおもに“愛される力”についての話。アイドルとしての力量などは、彼女が不断の努力により身に着けたものであることは言うまでもない。 まぁもう折角ポエム野郎へと変じたのでそのままの例えで行くと、あくまで“初”編(親愛度1~10)は羽根を整えただけにすぎない。というのがN.I.A編のスタートである。 つまりはまだ残った障害、さっき言ったところである“重り”を外し、今度こそベストコンディションの藤田ことねに育て上げることこそがN.I.A編における大きな目標となる。 というわけで藤田さんの実家に行きました。 えぇ、ご実家です。きちんとご家族にも挨拶してきました。展開が急すぎる。 とある専門家とともに向かいました。 とはいえなにもご実家にご挨拶して「娘さんを僕に下さい」とやったわけではない(個人的にはその展開もそれはそれで大歓迎だが)。もちろんこれもプロデュースの一環で、ことねから重しを外し、万全のコンディションにするための行動にほかならない。 まあなにをやったかは……ことねの表情とセリフからなんとなく察してほしい。「あぁそうか、まだそういう問題が残っていたんだな」と、納得の内容となっている。 プロデューサーがことねの為に身を粉にして働くの……いいよね。それぐらい惚れ込んでいるのがよくわかるというか。 さて、なぜことねのコンディションを万全に整えているのかというと、今回のタイトルにもなっているN.I.A(ニア)へと出場するからだ。 N.I.Aとは、“NEXT IDOL AUDITION”の略称。複数のアイドル養成校が主催するオーディションに挑戦し、ファンからの投票数によって決定するランキング1位を目指す……というイベント。一部のオーディションは一定以上のファン投票数、つまりはランキングで高い順位に入っている必要もあり、アイドルの実力だけではなく、“アイドルの魅力をどのようにして多数に広めるのか”というプロデューサーの手腕も問われるイベントとなっている。 いつもの感じであさり先生が説明してくれる。うれしいね。 N.I.A編は実際のゲームプレイもその流れに沿うように、つぎのプランを考えながらプロデュースを組み立てていく、シミュレーション的な手腕が“初”シナリオ以上に求められるものとなっている。いままで『学マス』の主体はどちらかといえば“デッキ構築ローグライト”だったが、今回はその要素をギュギュっと3回のオーディションへと圧縮。今回は“アイドル育成シミュレーション”なゲーム体験が味わえる。 ……N.I.Aの説明をしようとしたら少々脱線してしまった。N.I.A編は(当然ながら)ゲームも含めてめちゃくちゃおもしろい。シナリオにおけるプロデューサーのがんばりとゲームシステムがうまく融和しているところも、今回のN.I.A編における見どころのひとつとなっている。 “営業”という行動ではお仕事をがんばることねの姿が見られる。商店街……商店街か……。 というわけで、今回のシナリオはプロデューサーが超重要! ということがわかっていただけただろうか。ではいつも驚くような方法でことねを、そして我々プレイヤーを驚かせてくれる彼は、今回いったいどのような手腕を見せてくれるのか。その驚きのプロデュースプランやいかに――。 えっ? 選んだのはまさかの出張。親愛度コミュ12話という序盤も序盤でまさかの主役級が一時退場である。そんなの許されていいのか。 とはいえ、このことね大好きプロデューサーが、この大事な時期にことねのことをほっぽってどこかへ行くわけがない。彼女のことを深く理解し、プロデュース能力にも秀でた代役をしっかりと用意していた。そう、 十王星南、その人である。なんだその集中線は。 ここまで書けばもうおわかりだろうか。プロデューサーが大事なN.I.Aでの戦いは、なんと“十王星南&プロデューサー”という最強のドリームタッグにて挑むこととなる。 大丈夫? 星南が見ている幻覚だったりしない? 出張中も星南に任せっぱなしではなく、プロデューサー自身も電話で応援を欠かさない。遠距離でも愛を伝え続ける姿がまたね……いいんですよ。 シナリオ中にも言及があるのだが、これは“一番星による意味不明なスカウト”ということねの心労を減らすための作戦でもある。これは自分を心労と言われてショックを受ける星南。しょんぼり会長かわいいね。 当然ながらこの会長、非常に有能。生徒会メンバーとの合同プロモーションという形で、全面的にことねをバックアップしてくれる。 そしてこれも当然ながら、プロデューサーという立場を活かして名前呼びをお願いしたり部屋に入れてふたりだけの会議をしたりする。たとえプロデュースする側に立とうが衰えないこのことね愛。うーん、これはプロデューサーの器。 めちゃめちゃ名前呼びをおねだり。ことねはどう応えるのか。 プロデューサーが出張中は、オーディション前のコミュに登場するのも星南になる。ちゃんと激励もする敏腕プロデューサーの風格。ことねは不満げだが。 なんやかんやあって星南の部屋に連れ込まれたことね。そこで目にしたものとはいったい――。 まぁことねシナリオにおいて、プロデュースする側の愛が深すぎるのはいまに始まったことではない。“初”シナリオでのプロデューサーも超全肯定ことねモチベ爆上げマシンだったことだし、なにをいまさらという話ではある。 曰く、“比類なき才と、世界一のかわいさを持つアイドル”。少しでも才能を読み取れる目がある者が藤田ことねという存在に触れてしまえば、こうなってしまうのはある意味当然なのかもしれない。これもある意味、“ことねの才能”を描くための演出ともいえるのではないだろうか。 プロデューサーが出張を終え戻ってきた際は、さらにこの会話のギアが上がる。ことね愛が重すぎる。 お察しの通り、ことね編の序中盤はずっとこんな感じのノリが展開される。“初”と大きく違うのは、愛が重すぎる人が2倍になったことだろう。当然ことねは終始ふたりの愛に振り回されることになる。 やっぱり、他人に振り回されているときのことねがいっちばんかわいい。『学マス』はキャラクターの魅せかたがやはり絶妙だなあ、とついつい頷くばかりのシナリオとなっていた。 かわいい。一生をかけて褒めたい。 ……と、平和に終わればよかったのだが、もちろんN.I.A編全体がそんなのほほんとしたノリで終わるわけではない。 ことねと星南は“ライバル”である。これは誤解を解き、共闘し、そしてまた向き合うまでの物語 これは既に公表されている事実だが、本来ことねと星南は “ライバル”である。同業者でも憧れの先輩後輩でも、プロデューサーとアイドルでもない。アイドルとして鎬を削り合うライバルなのだ。 そも、今回のN.I.Aへの出場も、その後に控えている十王星南を“Hatsuboshi IDOL FESTIVAL(H.I.F)”で打倒し“一番星(プリマステラ)”へと至るため。言ってしまえばそのための通過点に過ぎない。 いままではお互いすれ違うだけだった星南とことね。そんなふたりが改めて共闘し、お互いの存在に向き合っていく――。このふたりがN.I.A編を通じて、どのように関係性が変化していくのか? というのが最大の見どころ。 ここをしっかりと楽しむのであれば、ぜひとも星南の親愛度コミュは読み込んでおくことをオススメする。「まだ星南プロデュースしてないよー!」という方は、ぜひともいまのうちに進めておいてほしい。物語への入り込みかたがまったく違ってくると思うので。 あと、“Campus mode!!”のコミュも、できればいっしょに見たほうがいい。実質N.I.A編の親愛度コミュの延長なので。 N.I.A編は、ことねの物語でありながら、ことねとプロデューサーの、そしてことねと星南の物語となっている。ことねとプロデューサーの信頼関係ににやつき、ことねの成長に涙し、そして星南とことねの関係性を見守る。なんとも情緒が忙しいシナリオだ。 ただ、そんな複雑な状況でも一貫しているのは、とにかく“藤田ことねがかわいい”ということ。 失敗して泣いているときも、ノリノリで陽気なときも、どんなときでも世界一かわいい。 最初にも書いたが、この軸はほんとうに、まったくと言っていいほどブレない。どんなときでも藤田ことねはかわいいし、あらゆる人に好かれている、天性のアイドルである。 「彼女を支えたい」、「トップアイドルとして羽ばたく姿が見たい」、「おカネを稼ぎたい」そんなさまざまな思いが折り重なるN.I.A編だが、やっぱり読後の最終的な感想は「ことねかわいい」に落ち着く。彼女の魅せかたがすばらしいからこそ、物語はどこまでも色あせない。それどころかもっと続きを見たいと、いま読んだばかりなのにもうつぎのシナリオを心待ちにする自分がいるのだ。 それは初めてTrue LIVEを見たあのときから、ずっとそう。 そんな世界一かわいいことねのN.I.A編。実装は2024年12月26日に予定されている。当日はこのシナリオを読んだプロデューサーと、いっしょに彼女のことを褒め称えられれば幸いだ。 そう、「世界一かわいい!」という言葉で。