<花江夏樹>「ダンダダン」インタビュー オカルン役で感じた芝居の楽しさ 掛け合いで「どんどん面白いキャラに」
若山さん演じるモモとの掛け合いで刺激を受けることも多いという。
「モモはギャルなんですけど、若山さんが演じるモモは等身大のギャルというか、すごくナチュラル感があるギャルで掛け合ってくれるので、オカルンとして、そこにどう乗せたらさらに面白くなるだろうな?と。掛け合いをしていてモモの面白い表現が多かったので、それに僕もすごく触発されて、自分が当初考えていたオカルンよりも面白いやつになっているなと思います」
コロナ禍の収録と比べ、キャストと掛け合いできることの楽しさも改めて実感しているそうだ。
「テストの時、オカルンの面白いシーンだと、みんなが声を出して笑ってくれたり、僕も皆さんの演技を見てすごく笑ったりするんですけど、そういうのがやっぱり懐かしいし、うれしくて。みんなのリアクションを求めちゃうところもあって、今度は変化球にしてみようかなと思ったり、そういう楽しさがありますね。久しぶりにみんなで掛け合いできる現場だったので、掛け合いでしか成立しないようなやり取りはすごく大事にしました。例えば、モモがちょっと小声で話したら、オカルンはより小声で返すとか。特にこの作品はずっと会話しているので」
◇アニメ「ダンダダン」の気持ちよさ
アニメ「ダンダダン」は、「犬王」「平家物語」などに参加した山代風我さんが監督を務め、瀬古浩司さんがシリーズ構成・脚本、牛尾憲輔さんが音楽を担当し、「犬王」「映像研には手を出すな!」「平家物語」などのサイエンスSARUが制作する。豪華スタッフが結集したアニメに、花江さんは「アニメが持ってる可能性をすごく感じました」と魅力を語る。
「もちろん素晴らしい原作あってこそなんですけど、それをさらに別の角度から動かしているというか、第1話を見て、映画1本を見終わった後のような満足感がありました。アートとも捉えられるようなこだわりを随所に感じましたし、龍先生が好きな特撮のオマージュも取り入れているので、見る人が見たら、めちゃめちゃ好きなんじゃないかと。緩急もすごくて、静寂があったかと思えば、バーン!と急展開があって、まさにホラーの作り方と似ているなとも感じました。そこにアクションや、キャラクターたちの掛け合いの面白さが混ざり合っている。トータルで見て、気持ちいいアニメだなと思います」