元千葉ロッテの里崎氏 成瀬のFA問題に意見!「俺の引退スピーチを気にするな!」
FA権行使の行方が注目を集めている千葉ロッテの成瀬善久投手(29)に対して今季限りで引退した里崎智也氏(38)が、25日までに「僕のスピーチ内容を気にせず、10年後の自分に恥じぬ後悔しない選択を」という考えを明らかにした。 里崎氏は、9月28日にQVCマリンフィールドで行われた引退試合のスピーチで、現在の選手会長である成瀬を名指しで「成瀬、もう俺はいなくなるけど お前がチームを引っ張って、キャッチャーを引っ張って、ロッテを盛り上げてくれ」と、後を託す惜別の熱いメッセージを送っていた。 そのやりとりに感動したファンは、その後に起きた成瀬のFA騒動に困惑。ネット上では、「裏切りもの!」「引退セレモニーで里崎が言ったメッセージが頭に入ってるのか?」、「里崎が成瀬を名指ししたのは遠回しに『よそに行くな』」と釘を刺した」などという議論が沸き起こっている。 “里崎の思いを無碍にするのか”というトーンの千葉ロッテファンの世論。里崎氏も、自らの発言の予期せぬ波紋に当惑していた。 「あの引退スピーチでは、成瀬のFAのことを一切考えずに言ってしまったので、ネット上の批判などを目にして『そうなっちゃっているの?』とびっくりしている。成瀬に『申し訳ないことを言ったな』という気持ちが強い。成瀬とは、彼がまだ右も左もわからないところから一緒にやってきた。何度も怒鳴ったことも怒ったこともあったし、成瀬にしてみれば嫌なことも言われたと思う。もっと彼の能力を引き出してやれたのかもしれないし、あいつにとっては、僕は何の役にも立たなかったのかもしれないが、優勝するために一緒に取り組んできた相棒という思いがある。最優秀バッテリー賞ももらった。彼がチームのエースと呼ばれているのであれば、未来のロッテ、投手陣のために、自分の色を出してエースにふさわしい姿勢、態度、発言、行動をしてもらいたいと思った。もう近くにいなくなる僕が、その気持ちを素直に出しただけで、FAのことで迷わす気などなかった。決して『FAするなよ』という意味を込めて言ったんじゃない」