地上波“生出演”果たした渡部建 それでもキー局“完全復帰”を阻む「賞味期限と“トイレの呪縛”」
6月21日に放送されたTOKYO MXの生放送番組『5時に夢中!』にお笑いコンビ『アンジャッシュ』渡部建が出演した。巷では不倫騒動後、初の地上波“生”出演と騒がれている。 【写真あり】渡部建”不祥事”のウラで…妻・佐々木希がお辞儀をしながら「挨拶回りの献身」姿 地上波復帰だけでいえば、’22年2月にすでに独立U局である千葉テレビ『白黒アンジャッシュ』で果たしている。だが、渡部は自身のYouTube『アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組』で、 「地上波に出たい……」 とこぼしていたところを見ると、真に彼が望むのはキー局復帰なのだろう。 騒動から4年が経った。芸能活動を休止してから1年4ヵ月後に、上記で述べたように『白黒―』でテレビ復帰は果たしたが、世間の反応は芳しくなかったためか、続くテレビ局はなかった。その後は不祥事芸人の駆け込み寺ではないが、活動の場をネットに移している。その間キー局での出演が全くなかったかというと、そうではなかった。 ’23年12月29日に放送された『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)に覆面をつけてサプライズ出演している。間違いなく全国地上波放送出演ではあったが、賛否両論というよりも、世間の反応は明らかに薄かったという。 渡部のキー局での“完全”復帰は叶うのだろうか。 「難しいでしょうね」 と話すのは、キー局でバラエティ番組を担当するディレクターだ。 「千葉テレビに復帰した直後などは、どこのキー局も、“どこかが先にやってもらって……”と様子見でした。それで、どこかに出演し、炎上でもいいから話題になって一時的でも数字(視聴率)が取れるなら、“次は自分のところで”と考えていたようですが、結局どこも手を出さなかった。 それはやっぱりリスキーだからです。局にクレームが入るだけじゃなく、今は番組スポンサーに非難の矛先が向けられますからね。そして時間が経った現在は、良くも悪くも視聴者は渡部さんに対する興味が薄くなっている。番組制作サイドとしても、数字が取れそうもなく、そのうえクレームが来る可能性があるのなら、“やめとこう”となります。ですから会議で渡部さんの名前が挙がることは、ハッキリ言ってないですね……」(同・ディレクター) また別のキー局のプロデューサーは、 「確かにネットでは“もう許してあげてもいいんじゃないか”という声がよく聞かれます。でも、それが、彼をテレビで見たいということには繋がらない。今回の出演も、非難の声は出ていますから……。 騒動から4年も経ちましたから、“許す”というより“もうどうでもいい”と思っている人のほうが多いでしょう。興味がなくなった渡部さんがテレビに出てきて、今更、騒動に関してなんやかんや話してもうんざりするだけではないでしょうか」 と、まさに“賞味期限”が切れたかのような世間の反応が薄い理由を語る。 早期に渡部のテレビ復帰を画策していたテレビ関係者の多くは、出演の際に本人に不倫騒動について語ってもらい、また“トイレ”にまつわる話やイジリで笑いを取れれば視聴率も見込まれ、うまくいけば禊も済むだろうと考えていた節がある。しかし時間が経ちすぎた結果、もはや視聴者は興味を失っている上に、“トイレ”をいじっても笑えるような話は引き出せないことがはっきりしている。 「渡部さん自身も、そこは避けて通れないと納得しているのだろうが、イジられて、まさか笑顔で応じるわけにはいかないため、常に“恐縮する間”、“しおれ感”が漂い、見ているほうも辛くなってしまう。今回も、トイレの話を振っていたが、別段興味深い話でもなく、もちろんそこに“笑い”は生じていませんでしたね……」(スポーツ紙記者) お笑い界は次から次へと実力派芸人が産まれ育っている。『アンジャッシュ』の得意コントではないが、渡部の願いと現実はすれ違うばかりだーー。
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