パンケーキスワップ、拡大目指し「アフィリエイト」を計画──CAKE保有者にメリット

分散型取引所パンケーキスワップ（PancakeSwap）は、開発者がコードをフォークさせ、パンケーキスワップの一つのバージョンを他のブロックチェーンに提案できるようにするアフィリエイトモデルを計画している。開発責任者のシェフ・モチ（Chef Mochi）氏がテレグラムでCoinDeskに語った。 モチ氏は、「ブロックチェーンの数が増加し、分散型金融（DeFi）への関心が高まる中、アフィリエイトの取り組みは、パンケーキスワップのユーザーフレンドリーなインターフェースとマルチチェーン機能を活用して、DeFiエコシステム内でのより幅広いアクセスと機会を促進することを目的としている」と述べた。 また、「パンケーキスワップのDEXをオープンソース化することで、開発者とプロトコルはその技術基盤を活用して独自のDEXを簡単に構築でき、ゼロから始めることなくイノベーションを加速できる」と説明した。 アフィリエイトでは、他のブロックチェーンやレイヤー2ネットワークの開発者が、取引所が公式に提供されていないバージョンのパンケーキスワップを提供できるようになる。開発者らは見返りにパンケーキスワップからインセンティブと技術サポートを受ける。

CAKE保有者にも恩恵

パンケーキスワップ（CAKE）保有者はアフィリエイトからネイティブDEXトークンを受け取るため、アフィリエイトのフォークの成功の恩恵を受けることになる。さらに、取引手数料収益の一部はCAKEのバーンに割り当てられ、供給量が減少する。 パンケーキスワップは23日にDAOに関する議論を提案し、コミュニティのフィードバックとアイデアに関する意見を集めるための正式な提案を今後数週間以内に発表する予定だ。 23日の時点で、パンケーキスワップはBNBチェーン（BNB Chain）、イーサリアム（Ethereum）、アプトス（Aptos）、ポリゴンzkEVM（Polygon zkEVM）、リニア（Linea）、zkSync Era、ベース（Base）、アービトラム・ワン（Arbitrum One）、opBNBで利用できる。2020年のリリース以来、累積取引高は6400億ドル（約96兆円、1ドル150円換算）に達し、ロックされた流動性の合計は15億ドル（約2250億円）以上になる。 CAKEは過去24時間で4.2%上昇した。 ｜翻訳・編集：林理南｜画像：Mae Mu/Unsplash｜原文：PancakeSwap Plans ‘Affiliates’ for Expansion; Cake Holders to Benefit