【NHKマイルC】「阪神マイル重賞勝ち馬」は複勝率47.1% データで導く穴馬候補3頭
福永祐一調教師の慧眼に乗れ! チャンネルトンネル
最後はチャンネルトンネルを取り上げる。管理するのは福永祐一師。いわずと知れた2600勝ジョッキーが、調教師としても極めて好調なスタートを切っている。 今年3月の開業以来、福永厩舎の全成績は【5-4-4-12】複勝率52.0%、単回収率134%、複回収率149%と素晴らしい。着外のほとんどが前走大敗していた馬の引き継ぎ初戦という内訳で「前走9着以内」に限ると【5-3-2-3】複勝率76.9%、単回収率259%、複回収率196%とさらに上がる。 短期的なスパンとはいえ、厩舎データでこれほどの好走率はなかなか類を見ない。調教の技術なのか、それとも状態の見極めやレース選択の上手さによるものか。理由はともかく、馬券を買う側からすれば「福永厩舎の出走は全て勝負駆け」と判断していいレベルだ。 そんな福永厩舎の記念すべきGⅠ初出走が今回のチャンネルトンネル。東京芝1600mでは1勝クラスを4着に敗れているが、これは直線で詰まったもので参考外だ。アーリントンCは3着とはいえ勝ち馬とタイム差なし、自身も上がり32.5秒という極限の脚は使っている。まだ勝負付けが済んだとはいえず、いきなりのビッグタイトル獲得も夢物語ではない。 <ライタープロフィール> 鈴木ユウヤ 東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、X(Twitter)やブログで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
鈴木ユウヤ