高速道で「渋滞」どうする!? 「“一般道”に降りたほうが速い」はウソ? 悩ましい「渋滞回避策」の真実とは
高速道路で渋滞が発生するメカニズムを知っておこう
2024年から2025年にかけて、年末年始の交通集中による「大渋滞」が予想されています。 この大渋滞をどうにか避ける方法はないのでしょうか。 【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
NEXCO各社は2024年1月9日、2023年度の年末年始(2023年12月28日~2024年1月4日)の交通状況について発表しました。 それによると、全国高速道路の主要区間の平均交通量は、1日あたり3万6300台。そのうち10km以上の渋滞が144回発生し、30km以上の渋滞が4回発生したといいます。 ちなみに渋滞のピークは下り線が12月29日(金)、上り線が1月2日(火)でした。 年末年始に限らず、高速道路で渋滞が発生する主な理由は次の7つです。 1. 上り坂やサグ(下り坂から上り坂にさしかかる部分) 2. トンネルの入口 3. インターの合流部 4. 料金所 5. 工事 6. 故障車 7. 事故 1番目の「上り坂やサグ」では、無意識のうちにクルマの速度が自然に落ちてしまうことで、車間距離が縮まった後続車がレーキをかけるという自然の連鎖が渋滞の理由となります。 ブレーキをかける後続車は前走車より速度が落ちるため、何十台も後ろのクルマはやがて完全停止状態を強いられてしまいます。 2番目の「トンネル」の場合、暗くなることと圧迫感から自然にアクセルを緩めて速度が低下し、前述のカラクリと同じ状況となって渋滞となります。交通集中による渋滞の約20%がトンネルの入口で発生しているようです。
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このようにさまざまな理由で高速道路の渋滞が激しくなっているとき、「一般道に迂回する」という策は有効なのでしょうか。
基本的に、多くの主要国道は高速道路と並行するように通っています。 正確に言えば、国道を補完するために全国の高速道路が建設されてきた歴史的な経緯があります。 併走する国道の多くはもともと重要な幹線道路であり、なかには信号も少ない高規格な自動車専用道路も多く見られます。 「それならば、高速道路が渋滞していれば、併走する国道を走ったほうが早いのでは?」と思われるかもしれません。 ただほとんどの場合、一般道へ降りずに高速道路を走り続けたほうがトータルの移動時間は短く済みます。 そのヒントは「交通情報」です。「なんだそんなことか」と思うかもしれませんが、そこには重要な情報が含まれています。 特に、交通集中が予想される時期に高速道路を走るときは、こまめに交通情報をチェックしましょう。 交通情報の中でも「広域情報」と呼ばれる遠方の渋滞や事故の情報が提供されており、これを確認することが重要です。 高速道路の電光表示板、「ハイウェイラジオ」、SA・PAの道路情報コーナー、ETC2.0搭載車であれば自動音声アナウンスで入手できます。 同乗者がいれば手元のスマホで最新の渋滞情報をチェックしてもらうこともできるので、積極的にお願いしましょう。 渋滞情報をこまめにチェックしていれば、渋滞距離が長くなっているか、短くなっているかがわかります。 また、渋滞の距離を所要時間で割れば「平均速度」がわかります。 高速道路で渋滞と判断される速度は、おおむね地方区間で時速40キロ以下、都市部の高速道路で25キロないしは20キロ以下になったときとされています。 一般道路の全国平均移動速度は、時速30キロ台前半、都市部では25キロ以下となっています。 すなわち、一般道路より渋滞中の高速道路を走っているほうが目的地に早く到着するケースもあるということです。
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