紺ブレ、オンオフ着回すおしゃれコーデ 色柄もので「こなれ感」
連載《プロのコーデ》
ビジネスシーンから休日のお出かけまで、幅広いシーンで活躍するテーラードジャケット。色や生地の種類、シルエット、襟の形状など無数にある選択肢のなかから今、何を選ぶのが正解なのだろうか。こなれた印象を与える着こなしのポイントはどこにあるのか。東京・港にあるMAISON et VOYAGE(メゾン エ ヴォヤージュ)麻布台ヒルズ店の夏村泰弘さんに聞いた。 【写真はこちら】オンオフの「着分け」術を詳しく 2種のコーデを全身からディテールまでチェック!
■基本の紺ブレ 素材は上質・デザインはクラシカル
――メゾン エ ヴォヤージュではどんな商品を扱っていますか。 「『紳士のたしなみ』をテーマに、様々な国の一級品といわれるアイテムをセレクトしています。例えば、フランスのシューズブランド、J.M. WESTON (ジェイエムウエストン)やCHARVET(シャルベ)、アメリカのバッグブランド、Ghurka(グルカ)などですね。生産背景にこだわった当店オリジナルのアイテムも展開しています。テーラードジャケットからスラックス、シューズまでそろえているので、全身コーデも可能ですよ」 ――テーラードジャケットはどんなものをそろえていますか。 「時代を問わず着られる普遍性を意識しています。例えば、今は肩が落ちるようなリラックスしたシルエットがトレンドですが、当店では肩のラインを強調するクラシカルなものが中心です」 ――オンオフ兼用のテーラードジャケットなら、どんなものがおすすめですか。 「やはり紺ブレ(ネイビーのブレザー)ですね。時代を問わずに愛用されている定番アイテムですから。当店オリジナルのものは、着丈の長いベーシックなシルエットが特徴です。一方で、ピークドラペル(先がとがった下襟)や大きめに作られたポケットなどのディテールには遊び心も感じられると思います。スラックスはもちろん、デニムパンツとも相性は抜群です。合わせるアイテムを選ばないといえるでしょう」
■大人のジャケットコーデ インナーや小物で着回し
――ビジネスシーンでテーラードジャケットを着こなす際のポイントは? 「台襟(襟の土台となる、首回りのパーツ)が高いシャツと合わせるだけでフォーマルな印象にまとまります。よりこなれた着こなしを目指すなら、シャツとネクタイを柄物にするといいでしょう。ピッチ(線や柄同士の幅)が異なるものや、テイストの全く違う柄同士を合わせれば、ごちゃごちゃしてまとまりがない見え方になりません」 ――休日の着こなしは、どう考えればいいでしょう。 「小物を活用しましょう。スカーフをラフに巻いたり、個性的なバックルを使ったベルトを取り入れたりすると、品を損なわずにカジュアルなスタイルに仕上がります。また、インナーをシャツではなくニット素材のカットソーやポロシャツなどに変えるのもおすすめです」