松山英樹「大変な1日だった」7番スーパーパーから巻き返し68 ダンロップフェニックス
◇男子ゴルフツアー ダンロップフェニックス第3日(2024年11月16日 宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71) 首位と4打差の2位から出た松山英樹(32=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの68で回り、通算13アンダーに伸ばした。首位と7打差の3位で最終日に臨む。 ホールアウトした松山は「大変な一日だった」と振り返った。 前半はティーショットが乱れる場面が多く我慢の展開だった。2番で第2打をバンカーに入れてボギーが先行した。その後もなかなかチャンスを作れず、首位マクグリービーに9打差をつけられた。 「マックス(マクグリービー)が伸ばしていたので、早めに良いきっけがあって、5打差くらいに詰められればと思っていたけど、なかなか思うようにはいかない」 反撃のきっかけになったのが7番パー5。ティーショットを右の林に打ち込み、フェアウエーに出そうにも木が密集して厳しい状況となる中、松山は予想外のルートを選んだ。 右隣の5番のフェアウエーに出して、そこから林越えの第3打をグリーンエッジまで運んだ。アプローチは寄せ切れなかったが、2メートルほどのパットをねじ込んだ。 スーパーパーで息を吹き返すと、リズムが変わった。続く8番で5メートルを沈めてバーディー。1オン可能な13番パー4ではティーショットをグリーン脇まで運んで、きっちり寄せてバーディー。続く14番は第2打を40センチにつけて連続バーディー。18番パー5はティーショットをバンカーに入れたが、レイアップして第3打で奥2メートルにつけてバーディーフィニッシュを決めた。 この大会では過去12回の逆転優勝があり最大差は84年にS・シンプソンが記録した7打差。松山も同じ7打差を追う。 「そんなこと(記録)を気にしてゴルフはできないと思う。完ぺきなゴルフをしないとチャンスはない。60台の前半を出さないとチャンスはない。そこに照準を合わせて頑張りたい」。14年以来10年ぶり2度目の大会制覇へ気合を込めた。