国交省、トヨタ自動車本社に立ち入り検査 「型式指定」不正問題
自動車などの量産に必要な「型式指定」の申請をめぐり、新たにトヨタ自動車など5社でも不正が判明した問題で、国土交通省は愛知県にあるトヨタ自動車本社に立ち入り検査に入りました。 国土交通省が立ち入り検査に入ったのは、過去に生産された車種を含め7車種で不正が判明したトヨタ自動車の愛知県豊田市にある本社です。立ち入り検査では関係者への聞き取りや書類などを確認し、不正の事実関係などを調査します。 トヨタ自動車では歩行者と衝突した際、歩行者への被害をどの程度軽減できるかをはかる試験で虚偽のデータを提出したほか、衝突試験で、本来はセンサーで作動するエアバッグをタイマーで作動させる不正行為が確認されたということです。 国交省は、不正行為があった車種について安全性の基準に適合していると確認できるまで出荷を停止するよう指示した上で、立ち入り検査の結果を踏まえて、道路運送車両法に基づき行政処分などを含めて検討するということです。