「新卒は率先して雑務をするように!」と言われましたが、従わない場合は「減給」になるでしょうか? 自分の業務がたまっていくので困っています……。
会社の仕事の中には、コピー取りやごみ捨て、来客対応など、さまざまな雑務があります。新卒といえども、雑務をするために入社したわけではないと思う人もいるでしょう。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは? また、雑務によって自分の業務の時間が奪われていると感じる方もいらっしゃることでしょう。上司から新卒が率先して雑務をするようにいわれた場合、断ることはできるのか、断ったら減給されてしまうのでしょうか。 新卒に雑務をするようにいう上司の意図や雑務をおこなうにあたって心掛けておきたいことを紹介します。
新卒が雑務をすることを求められる意味
コピー用紙の補充や電話番、来客対応、ゴミ出しなどの雑務は、誰でもできる仕事です。ですので、気づいた人がすればよいと考える新卒もいるのではないでしょうか。しかし、会社で雑務を新人が率先しておこなうようにと先輩からいわれた場合は、きちんと理由があります。 ・新卒はまだ仕事ができるスキルを身につけていない 先輩社員と新卒を比べてみると、先輩社員のほうが長く会社に在籍しているため、仕事をこなすスキルは新人より先輩社員のほうが身につけているでしょう。 専門的なスキルを持っている先輩社員には、先輩社員にしかできない仕事を担当してもらい、まだスキルが身についていない新卒に雑務を担当してもらうほうが、会社全体としての業務効率が上がります。雑務は仕事のスキルをまだ身につけられていない新卒にも対応できる仕事です。 ・雑務への向き合い方で仕事への姿勢が見える 誰でもできる雑務といえども、仕事に向かう姿勢は表れてきます。雑務が丁寧にできない人は、仕事を与えたときも丁寧にできません。逆に、雑務を丁寧にできる人は、仕事も丁寧にできる人です。 雑務であっても、新卒がどのように仕事に向かっているかを先輩社員は見ています。雑務を丁寧におこなっていれば、先輩社員から仕事を任せようかと思ってもらえる可能性も高まるでしょう。 ・雑務一つでも無駄なことはない 雑務をおこなうことで、たくさんの学びを得られます。例えば、来客対応や電話対応はコミュニケーションスキルを身につけられるでしょう。いくつかの雑務があったとき、いかにして仕事を効率よく進めていくかの訓練になります。 また、他の人が仕事を効率よく進められるような環境を整えられれば、感謝されるかもしれません。周りを見て何が必要かを見極めること、人の気持ちになって考えることなど、雑務といえどもたくさんのことが学べるため、無駄なものは何一つありません。