災害時に高齢者はどう生き延びる 人命救助が優先される3日分は確保を #知り続ける
もし高齢者が被災したら健康状態などの不安なことが多くありますが、どうのような対策をすれば良いのでしょうか。Yahoo! JAPANユーザーを対象としたアンケートをもとに高齢者の防災について解説します。万が一に備えて、高齢者に必要な防災グッズをそろえておきましょう。
もし被災したら 高齢者は「健康状態」について一番不安
もうすぐ東日本大震災から13年が経とうとしています。また、2024年1月1日には令和6年能登半島地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。 まだ避難生活を送っている方もいます。若く健康な方でさえ辛い避難生活は、高齢の方にとってはさらに辛いものであると想像できます。 今回は、全国のYahoo! JAPANユーザー1000人(65歳以上の方とそのご家族)を対象に「防災」に関するアンケートを実施しました。 まずは、高齢者の方が被災した時に何に不安を感じるかを知るために「もし、被災してしまった場合、不安や心配に感じることはありますか?(複数選択可)」と聞きました。半分以上の方が、全ての選択肢である「健康状態について」「必要な物資の供給があるかどうか」「避難場所の環境に適応できるかどうか」「今後の生活について」「適切な医療を受けられるかどうか」を選択するという結果になりました。 その中でも最も心配に思っていることは「健康状態について」でした。高齢者は持病を持つ方も多くなるため、このような結果になったと考えられます。
実際に被災した高齢者は「衛生環境」に不安を感じた
被災して自宅で生活を送ることができなくなった場合は、一時的に避難所で生活することが考えられます。避難所の多くは小中学校や公民館などが指定されており、同じ自治体に住む方と集団生活をすることになります。避難所での集団生活で高齢者の方が不安になることは何でしょうか。 実際に、避難所での集団生活の経験がある高齢者の方に「被災当時、ご自身や高齢の家族のことでどんなことに不安や心配を感じましたか?(複数選択可)」とアンケートをとったところ、様々なことについて不安や不便に感じていたことがわかりました。中でも、65%の方が「衛生環境について」不安や不便に感じたと回答していました。 健康な方でも不安や不便に感じる避難所での集団生活は、高齢者にとっては計り知れないほどの負担になることが想像できます。