トランプ氏と旧知の中東資産家、米データセンターに200億ドル投資へ
(ブルームバーグ): 2016年の大統領選挙にトランプ氏が勝利した後、資産家のフセイン・サジワニ氏は自分が米大統領の信頼を得た中東のビジネスマンであると世界にアピールしてきた。
不動産デベロッパー、ダマック・グループを率いる同氏は7日、自らスポットライトの中に自ら踏み出した。トランプ氏同席の記者会見で、アリゾナ州からオハイオ州にかけてデータセンターを新設するために少なくとも200億ドル(約3兆1600億円)を投じると表明した。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、サジワニ氏の純資産は数年前から急増し、約130億ドルと推計される。200億ドルもの資金をどのように調達するのかについては、現時点で明らかになっていない。しかし71歳の富豪が、10年前から続くトランプ氏との関係を生かして富を築こうとしていることは明白だ。両氏はドバイの高級ゴルフコース事業で手を組んで以来の仲だ。
トランプ氏は私邸「マールアラーゴ」で開いた記者会見で、「この投資は中西部とサンベルト地域にかけて巨大なデータセンターを新設する事業を支援し、米国をテクノロジーと人工知能(AI)の最先端に維持するものだ」と述べた。
サジワニ氏は「機会と市場が許せば」、自身の会社が200億ドル以上を投資するだろうと述べた。同氏はプレスリリースで「中東におけるトランプ氏のビジネスパートナー」を自称している。
原題:Trump’s Dubai Billionaire Ally Vows $20 Billion for Data Centers(抜粋)
--取材協力:Devon Pendleton、Nandu Nair.
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Stephanie Lai