「このチームにはたくさんの愛がある」世界一を決める決勝犠飛を放ったムーキー・ベッツが明かした秘話とは
◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) 【動画】悲願の世界一になった瞬間の大谷翔平の表情が! ドジャースのムーキー・ベッツ外野手が世界一をたぐり寄せる決勝犠飛を放った。1点を追う8回、ラックスの中犠飛で同点とし、なお1死満塁で迎えた打席、ヤンキース守護神・ウィーバーの初球、154キロ直球を中堅へはじき返し、犠飛で勝ち越し点をもたらした。 打ったのは見逃せばボールという高めのコース。それでも果敢にアプローチし、貴重な1点をもぎ取ったが、その背景には自身の後を打つフリーマンの助言があったという。「あの時は自分が何をしていいか分からなくて、打席の前にフレディー(フリーマン)とちょっとだけ話したんだ。そしたら『自分の感性を信じろ』って言ったから、ああやってプレーしたんだ」と明かした。前を打つのは大谷翔平、自身に続くのはフリーマン。自身も含めMVPトリオが並ぶドジャースらしい逸話と言える。 5点ビハインドを跳ね返し、敵地で頂点に立った。「明らかにうちのチームにはリカバリーする力があったが、それよりもこのチームにはたくさんの愛がある。それが今日の勝利を導いた。愛なんだ。本当にビューティフルなものだ」。誰かが故障で欠ければ誰かが埋める。誰かの不振は誰かがカバーする。シーズン通して貫いてきた精神で勝ち取った世界一に、ベッツは胸を張った。
報知新聞社