センバツ高校野球 上田西 思い切りプレーできるよう調整 選手トレーナー・西村公紀さん /長野
初のセンバツへ臨む上田西ナインの体をケアするのが、上田市内で接骨院を営む柔道整復師の西村公紀(きみのり)さん(62)だ。「いかに痛みを減らして、(プレーが)できるようにしてあげるか、が仕事です」と話す。 長女の担任を務めていた原公彦前監督(現総監督)から依頼を受け、2012年からナインのトレーナーを務める。公式戦にも同行し、13年夏と15年夏の甲子園でも猛暑の中の過酷な戦いに挑む選手たちを支えてきた。 現在は主に木曜に同校を訪れ、施術とともに、選手たちに故障しない体の使い方も指導する。投手の片平紫温(しおん)(2年)は昨秋に下半身を使って投げるようアドバイスを受けたことが結果につながったという。「自分のフォームの見直しになった。(施術を)受けるのと受けないのとで次の日の張りが違うのでありがたいです」と感謝する。 自身にとっても3回目の甲子園同行となる予定。「私ができるのは試合前後のこと。試合が始まったときに選手が不安なく思い切り(プレーが)できるようにコンディショニングをしてあげたい」と意気込む。【皆川真仁】