清水隆行氏「理想的な軌道でスイングできている」巨人・新外国人ヘルナンデス、日本での成功へのカギ
巨人の新外国人、エリエ・ヘルナンデス外野手(29)が13日、来日し、G球場で入団会見に臨んだ。時差ボケをものともせず会見後すぐに練習を開始。期待の新助っ人の打撃を野球評論家の清水隆行氏が分析した。 * * * スタンドティー打撃の連続写真を見る限りでは、ミートポイントを体の近くにして、内側からバットを出そうとする意識は見て取れる。昨季、3Aで所属リーグ最多安打を放った打者と聞いたが、バットのヘッドが遠回りせず、理想的な軌道でスイングができているので、うなずける部分でもある。 これからフリー打撃や実戦と段階を踏んでいくことになる。そこで打球方向や球の見逃し方、どんな球にどう反応するのかを引き続き見ていきたい。 その上で、日本で成功するカギとして注目したいのは、速球にどれだけ対応できるかということだ。以前は外国人選手は外の変化球の見極めが大切とよく言われていたが、今では日本人投手のレベルも上がっており、先発ピッチャーでも150キロ台をコンスタントにマークすることも増えてきた。強い真っすぐに対応できないとなるとポイントはどんどん前に出され、より変化球に崩されてしまう。速球にある程度対応できることが、変化球への対応にもつながる。(野球評論家・清水 隆行)
報知新聞社