牛乳を飲むといい?辛いものを食べて腹痛になったときの対処法
口に入れたときのヒリヒリした感覚や食後の爽快感がクセになると人気が高く、コンビニの商品や飲食店のメニューにも「激辛グルメ」が続々と登場している最近。カレーや韓国料理などバリエーションも豊富で、辛いものが好きだという人は多いはず。 【写真】減量を助ける?緑茶の健康効果にまつわる「ウソ」と「ホント」 しかし、なかには辛いものを食べた後やその翌日に腹痛や下痢に苦しんだ…という経験がある人もいるのでは? そこで本記事では「辛いものを食べたことで起こるお腹の不調」の対処法やその予防策を内科医の竹内千雅医師に伺いました。 ▼赤坂インターナショナルクリニック院長 竹内千雅先生 早稲田大学卒業。ジョージタウン大学Pre Med、京都大学大学院修了。東海大学医学部卒業。慶應義塾大学病院小児科や米海軍病院横須賀基地(救急科、内科、家庭医療科、精神科)、ミッドタウンクリニック内科などを経て、2020年に赤坂インターナショナルクリニックを開院。
辛いものが腹痛や下痢を引き起こす理由
なぜ辛いものを食べた後に腹痛や下痢の症状が出てしまうことがあるのでしょうか? 竹内先生によると、料理に辛味をつけるのに使われるトウガラシに含まれる辛味成分「カプサイシン」には、胃腸内の交感神経を緊張させる作用があり、トウガラシを摂取しすぎると胃腸がすぐに反応してぜんどう運動が活発になるのだとか。 そうすると水分が大腸で十分に吸収されないまま便が肛門へと運ばれ、下痢や胃痛の症状が引き起こされるそう。 トウガラシ以外の辛味がある食材にも刺激はあり、注意が必要です。胃の粘膜を傷つけて消化不良や下痢などの不調を起こすときがあるとのこと。 一方辛いものが腹痛を起こすメカニズムについて、竹内先生は次のように教えてくれました。 「辛いものを食べると、口の中から喉、食道と消化管を通過する際に感覚神経上のTRPV1というイオンチャネル(刺激を受容し感覚に変換するタンパク質)が刺激され活性化します。その刺激が痛みとして感知されるのです」