「なぜ『謹慎させる』と言えないのか」…性加害報道の伊東純也に日本サッカー協会元幹部が厳しい注文
対照的に、日本サッカー協会(JFA)は2月のアジア・カップ期間中に伊東のチーム離脱を決め、今後の代表招集も不透明な状況だ。伊東が女性に対して、性加害を加えたかどうかの事実認定はされていないが、疑いをかけられるような行動をしていること自体、良くないのでは、という見方だ。 JFAの定例理事会が15日に行われ、伊東の件は「議題」としてはあがらなかったというが、冒頭、田嶋幸三会長(66)より、説明があったという。出席者の一人は「(田嶋会長から)話はあったけど、その後、他の人から意見が出るようなことはなかった」。話し合いが行われることなく終わったことについて、元JFA幹部は怒りをあらわにした。 「今回の伊東問題は日本サッカー史上、最も大きなスキャンダルと言ってもいい出来事。それに対して、意見も何も出ないこと自体、今のJFAのひ弱さを示していますよ。少なくとも日本の一般企業で男性が女性に性加害を加えた疑惑が起きたらどうするのか。きっと2人は同じ職場にいられなくなりますよね。伊東についても、期間を決めて“謹慎させる”と言って、ある一定の期間、代表には呼ばない、となぜJFAから言えないのか……」 JFAでは伊東の性加害報道が出た後、チームからの離脱を一度は決めながら、一転して帯同させる方針転換を発表。再び、離脱を決めるなど二転三転した。あるJFA幹部にいたっては、今回の伊東問題について「報道があって初めて知った」と疲弊しきっていた。危機管理に疎く、ピンチになるとドタバタの連続。その姿はまるでアジア・カップで敗退した森保ジャパンに瓜二つである。
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