「GTAトリロジー」開発スタジオの社長、アップデートでクレジットから開発元の名前を消すのは「卑劣な行為」だと批判
「GTAトリロジー」開発スタジオの社長、アップデートでクレジットから開発元の名前を消すのは「卑劣な行為」だと批判
『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』を開発するGrove Street Gamesの社長が、ロックスター・ゲームスの加えた変更に対してSNSで意見を述べた。 「グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版」画像・動画ギャラリー 今週、ロックスター・ゲームスは、酷評された『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』のPCおよびコンソール版にアップデートを配信。およそ2年ぶりとなるこのアップデートで、これまでモバイル版のみに実装されていたビジュアルに関する機能がいくつか追加された。 本作は、『グランド・セフト・オートIII』、『グランド・セフト・オート・バイスシティ』、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』が収録されたコンピレーションだ。2021年にPCとコンソールで発売された際には、さまざまな不満の声が上がっていた。IGN USのレビューでは5点を獲得しており、「不具合だらけで、期待外れで、過去のGTA作品が築いた栄光を汚し、数えきれないほどのGTAファンを失望させるリマスター作品となってしまった」と評されている。 開発を行ったのはGrove Street Gamesで、当時はその品質の低さから非難の的となった。モバイル版は、『L.A.ノワール: VR事件簿』で知られるオーストラリアのVideo Games Deluxeが開発している。 今回のアップデートの配信後、プレイヤーらは本作のメインメニューと起動画面からGrove Street Gamesの名前とロゴが削除されていることに気づいた。PC版とコンソール版はモバイル版と並んで、開発者としてロックスター・ゲームスの名前を表示するようになった。 Grove Street Gamesの社長を務めるトーマス・ウィリアムソンは、このロゴの削除に対して批判の意図が明らかなポストで反応している。 「完全に仮定の話:アップデートでクレジットから主要な開発元の名前を消すのは卑劣な行為。特に、その開発元が提供したアップデートで、何年もプレイヤーに提供されなかった無数の修正が含まれたものだった場合はなおさらだ」とウィリアムソンは述べている。 名前の削除に対してウィリアムソンが不満を抱いているのは明らかだが、多くのXユーザーが指摘しているように、Grove Street Gamesとウィリアムソンの名前は本作のエンドクレジットには残っている。 これは『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』にとって後味の悪い結末といえるが、本作は発売当時から物議を醸してきた。ロックスター・ゲームスは発売時の状態について謝罪を余儀なくされ、補償としてPC版購入者に無料でゲームを提供することとなった。 とはいえ、本作は問題を抱えながらも売れ行きは非常に好調だったようで、ロックスター・ゲームスの親会社であるテイクツー・インタラクティブのCEOを務めるストラウス・ゼルニックは、最終的にこうした問題は「グリッチ」であり「解決された」としていた。
Wesley Yin-Poole