【ナゼ?】「当たり前の生活ができなくなった」全国各地で『薪ストーブ』によるトラブル続出中⁉神奈川や千葉では議会で取り上げるほどの騒動になるも、自治体は“お手上げ状態”…その理由とは?
■使用を規制する法律はなく、自治体は“お手上げ”状態 弁護士は「民事で争うことになるが、現実的には難しい」と指摘
千葉・船橋市では、市議会で薪ストーブへの苦情を巡る陳情が取り上げられました。 (船橋市議会 市民環境経済委員会/2023年3月9日) 「薪ストーブの煙やススで悩まされているとのことで、燃焼臭や排煙が流れ込まないようにしてもらいたいというのが、当課所管に係る願意と受け止めております」
船橋市は、ホームページでも注意喚起を行っています。 (船橋市HPより) 「市内は住宅が密集している地域が多く、煙、ススや臭いに関するトラブルの相談が増加しています」
このほか、愛知・名古屋市や茨城・土浦市、福島・須賀川市など、数多くの自治体が薪ストーブの使用に関する注意喚起を行っています。
ただ、薪ストーブの使用を規制する法律はなく、神奈川・葉山町の担当者は、「あくまでお願いベースになってしまう。『やめさせることはできないのか』と不服を言う人もいて、苦慮している」と話しています。
弁護士・亀井正貴氏によると、「民事で争うことになる。受忍限度を超えていると裁判所が認定すれば、損害賠償請求などはあり得る。しかし、被害の大きさ・時間帯など、詳細な証拠集めが必要。具体的な物差しもないので、現実的には難しい」ということです。
■『乾いた薪を使う』『煙突の高さ・位置を専門家と検討』『近所に説明』導入時・使用時にできる3つの対策
薪ストーブや暖炉の普及を図る業界団体『日本暖炉ストーブ協会』松田友馬理事は、「トラブルなく使用している人が大半だと思う。販売・設置業者などへの勉強会を実施し、トラブルなく使用できる形で普及していきたい」と話しています。 (日本暖炉ストーブ協会・松田友馬理事) 「煙のトラブルの撲滅を目指した『煙プロジェクト』というチームを発足しまして、公共の機関と一緒に実証実験を行って、臭気指数という数値を取って、どのような形であれば臭いが出ないのかというのをやっています」
日本暖炉ストーブ協会によると、十分に乾燥した薪を使うとニオイや煙を軽減できますが、十分に乾燥されていない薪を燃やすと不完全燃焼が起こり、大量の煙が発生するということです。 各自治体もホームページで、薪ストーブ使用について、『水分が抜けた乾いた薪を使う』『煙突の高さ・位置などは専門家と検討』『設置の際に近所に説明』など、注意喚起を行っています。
【関連記事】
- 【物議】利用客からクレーム殺到!「納品2日前にドタキャン」「返金もされない」全国展開の老舗仕出し割烹に相次ぐ怒りの声!提携店には半年以上、売上金の未払いも「200万円以上」「電話もつながらない」本部を直撃取材、その回答とは…?
- 【卑劣】逮捕者続出ホストクラブで使用されていたマニュアル『一撃講習』「彼女であること」「昼職であること」「伝票の裏には親の連絡先を」…“素人女性”の女心を巧みに利用し、落とし・脅し・毟り取る、その卑劣な中身とは?
- 【独自解説】『初心者大歓迎★電話受付のお仕事です #UD』求人サイトにも紛れ込む“闇バイト”募集要項…今“シニア人材”も急増中 専門家指摘「意思の弱さ・情報モラルのなさから犯罪に加わってしまう」
- 【独自解説】あなたは実は“勘違い”している?経済のスペシャリストが『103万円の壁』にまつわる疑問や誤解に全てお答えします!大事なのは「『年収の壁』は103万円の壁より『106万円・130万円の壁』」
- 【年金企画】まな板が牛乳パック⁉不要な物は一切買わない節約家に密着!楽しみは“好きなことに時間を使うこと” 「100点!幸せですね」月の半分以上通う“ある場所”とは―