歩いて広がる応援の海岸線! 湾岸エリアのシンボルを目指して ~もう1つのB“群雄割拠B3リーグ”~ #6 東京ユナイテッドバスケットボールクラブ
宮田:チーム創設1年目の昨シーズンはチームが出来たばかりで、まずこのアリーナで沢山の方に観てもらえるという環境に刺激を受けましたけれど、2年目の今シーズンは、より「応援してもらっている」という実感がありますね。試合にはチームカラーの青い服を着て、青いタオルを持ってきてくださって。街を歩けば声をかけてもらえて、子どもたちもサインや写真を、とて言ってくれます。今シーズンはグッと近い距離間で応援してもらえているなと思います。今年は地域のチームとして責任も感じたりしていますね。 内田:地域への責任。宮田選手はホームタウンの東京ベイエリアはどんな地域だと感じていますか? 宮田:僕も最初はどんな地域なのかよく分からなかったんです。正直タワーマンションなども多いですし、ドライな感じがはあるのかなと思っていたんです。でも勘違いしていましたね。いざクラブで活動をしていると、人と人の距離が近いんです。ファミリー層やお子さんが多いっていうのもあると思うんですけれど、皆さんいい意味で遠慮なく声をかけてくださいます。それがすっごい嬉しいんですよね。 内田:実は、私も意外でした。でも試合の応援の熱量を感じたら、そうではないことがとてもよく分かりました。コート外の地域の活動ってどんなことをされているんですか? 宮田:バスケットボールを教える教室とか、地域イベントに協力したりとか、そういう活動もしているんですが、他クラブであまりやってなさそうなことでいうと“散歩イベント”ですかね。 内田:散歩? どういう活動でしょうか。
宮田:有明の街を選手とファンの方でただ歩きながら1時間くらい散歩するんです(笑)。選手スタッフ10人ぐらいに対して、参加者の方何十人も来てくださるんですね。バスケも含めて色んな話をするんですけれど、僕らは有明に来たばかりで、全然街を知らないんですよ。だから一緒に歩いていると地元の方が「ここにこういう場所があるよ」とか「こんなお店があるんだよ」とか教えてくださるんです。私たちが教えてもらうという不思議なイベントなんですよね。楽しかったです。 内田:参加者のファンの方がガイドなんですね(笑)。距離の近いイベントが多いことはファンの方も嬉しいと思います。 宮田:コロナ禍がある程度明けてきて、交流が緩和されていった中で、このようなイベントを開催出来てよかったなと思いますね。いやぁ、私が年長者だからというのもあるんですけれど、私たちはプロなのでバスケに没頭するだけじゃダメなんですよ。バスケのスキルも勿論大事ですけれど、それ以前に人と関わる仕事ですから、人としてコート外の活動もしっかりやっていかなきゃなと思っています。応援してくれる方がどれほどありがたく、大事なの存在なのか。ファンの方を喜ばせることが一番の仕事だよと他の選手にも伝えています。うちのチームのメンバーはそのあたりをよく理解してくれているなと思います。 内田:宮田選手の言葉、私も一社会人として刺さりました……。