ツキノワグマ対応訓練 県警や猟友会が合同実施 県内のクマ出没件数は7月時点で過去最多超え 三重・大台町
7月11日、三重県大台町の大台町役場領内出張所で、ツキノワグマの出没を想定した訓練が行われました。ツキノワグマの対応訓練は昨年度から実施されていて、今回で2回目となります。 今回の訓練は、関係機関の連携強化を図るため三重県警・大台町・猟友会などが合同で実施。見学者を含め約40人が参加しました。 参加者は、関係法令や対応手順などの講義を受けた後、「キャンプ場に複数回ツキノワグマが出没し、周辺の山林に逃走した」「集落にツキノワグマが出没し、人に怪我を負わせ逃走した」という、2つのケースを想定した実地訓練が行われ、ツキノワグマ出没時の対応手や、猟友会に発砲命令を出す手順などについて確認しました。
クマによる被害が全国的な問題となっている中、三重県では2023年度のクマ出没件数が40件で過去最多を更新しましたが、2024年度は7月4日時点で41件となり、昨年を上回るペースでの出没が確認されています。 県は、ツキノワグマによる被害を未然に防ぐため、県に寄せられた目撃情報をマップ上で確認できる「ツキノワグマ出没情報マップ」を今年6月から公開。生息地以外でも目撃が確認されていることから、県民に注意を呼びかけています。