『ビーキーパー』は映画初めにふさわしい1本! “いつもの”ジェイソン・ステイサムを堪能
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、発熱&体調不良で年末年始はほぼ寝たきり状態だった宮川が『ビーキーパー』をプッシュします。 【写真】『ビーキーパー』場面カット(複数あり) いつの間にか始まってしまった2025年。みなさまいかがお過ごしでしょうか? さまざまな新作映画が公開された年末年始。ただ、「正月映画」と呼べるような特別感のある映画はほとんどない。そんな人にオススメしたいのが、ジェイソン・ステイサム主演の『ビーキーパー』。 弱者から大金をだまし取る組織的詐欺集団に全財産を奪われ、自ら命を絶った老人。恩人だった彼女の復讐のため、“ビーキーパー(養蜂家)”が立ち上がる……というのが本作の大まかなあらすじ。いわゆる、“舐めてた相手が実は殺人マシンでした”映画だ。 設定はもちろん、ジェイソン・ステイサムの役柄からストーリー展開など、ほとんど既視感だらけ。それにもかかわらず、最初から最後までとにかく面白いのが『ビーキーパー』の不思議なところ。「いやいや、そんなことあるかい!」と思わずツッコみたくなるような無茶な展開さえも、すんなりと受け入れられてしまう説得力がこの作品にはある。既視感ありまくりなのに新鮮ささえも感じてしまう。 それもそのはず。監督を務めたのは『フューリー』『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・エアーなのだ。かなり厳しい内容だった『エクスペンダブルズ ニューブラッド』と同じ脚本家とは思えないカート・ウィマーの脚本を、これだけ魅力的な映画にしてみせたのは、間違いなく監督であるデヴィッド・エアーの功績が大きいだろう。全く無駄のない演出で最初から最後まで本当に面白かった! ちなみにジェイソン・ステイサムはいつものジェイソン・ステイサム(笑)。いろんな作品でいろんな役柄を演じているにもかかわらず、どれも同じような役柄だと思えてしまうのもまた彼の魅力(ある時期から見た目が全く変わっていないのも大きい)。 まさに新年一発目にふさわしい、何も考えずに楽しめる正月映画『ビーキーパー』。みなさんもぜひ劇場で!
宮川翔