「美しい春画―北斎・歌麿、交歓の競艶―」、細見美術館で開催。日本初公開の北斎作品も
京都の日本美術専門美術館である細見美術館が、「美しい春画―北斎・歌麿、交歓の競艶―」を開催する。会期は9月7日~11月24日。 春画とは、人間の性愛を描いた絵画を指し、交わる男女の姿がおおらかに、ときにはにユーモアをもって描かれている。この春画は江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず、男女対等に楽しまれた。 本展は、版画・版本の作品に加え、1点ものである絵画作品「肉筆春画」に焦点を当てるもの。 約70件を展示。なかでも葛飾北斎の幻の名品とされる《肉筆浪千鳥》は日本の美術館では初公開となるため、大きな注目を集めそうだ。そのほか、喜多川歌麿 の大作や海外から里帰りを果たした作品なども展示予定。なお、18歳未満は入場できない。