中国人客増えてます 国慶節商戦が本番 円安背景ブランド品好調
半数が中国人 商戦の恩恵はホテル業界や観光地にも。 名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市)は通常、外国人宿泊客における中国人の割合は1割程度だが、国慶節期間中は4割程度に。「コロナ前や昨年と比べても増加している。セントレアの便数が回復してきたことなどが影響しているのでは」(担当者)と分析する。ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市)も、外国人宿泊客の約半数を中国人が占めるという。 一般社団法人白川郷観光協会(岐阜県白川村)の担当者は「今月に入って手荷物預かりや道案内などをしていると中国人観光客がほとんどで、9月までと比べて2倍ほど増えていると感じる」と話している。 一方、名古屋城総合事務所(名古屋市)の担当者は「コロナ禍以降、中華圏からのお客さまには多くご来場いただいているが、国慶節でとりわけ増えている実感はない」との声も。 観光地間の集客競争が激化しているほか、中国経済の停滞で以前ほどの旺盛な消費は見込みにくい。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの塚田裕昭調査部主任研究員は「円安とはいえ円高に振れつつあり、コロナ前の爆買いから消費傾向は変わっている」と指摘する。