NGT48リスタート「メンバーみんな苦しんだ」
新潟を拠点とするアイドルグループ・NGT48が18日、地元のNGT48劇場で定期公演を再開した。今年に入ってすぐ元メンバーの山口真帆が暴行被害を受けたトラブルが発覚以来、5月からは活動休止状態に陥り、グループの運営は混迷の一途をたどっていたが、3日のTOKYO IDOL FESTIVALに出演、そして今回の新公演「夢を死なせるわけにいかない」と、いよいよ本格的にリスタートを切った形だ。
公演開始前には早川支配人があいさつ
公演開始前には早川麻依子支配人が登壇、日頃応援してくれているファンに感謝を述べるとともに、「NGT48 が新潟にあってよかったなと思っていただける方が一人でも増えるように、メンバー・スタッフ一同、これからできることをひとつひとつ頑張ってまいりたいと思います」とあいさつした。 続けてメンバーらの映像などが流れて、メンバーがステージに登壇しオープニング曲「ロマンス、イラネ」から新公演が始まった。同公演は、AKB48 チームA とチームK の混合メンバーで結成された「ひまわり組」が、2007 年から上演していた公演だという。本編は「愛の毛布」で終了、アンコールを経て、最後の楽曲「ハートが風邪をひいた夜」を終えた際には、初日記念として特別に「Max とき315 号」を披露。公演に出演していなかった研究生もステージに登壇し、パフォーマンスした。
「メンバーみんなが苦しんだ」涙のうったえ
なおアンコール時のMCでは、西潟茉莉奈が一連の騒動について「真実ではないことが広まり、メンバーみんなが苦しんだ。言われているようなことが真実ならこのステージには絶対に立てません」と、涙ながらにうったえる一幕もあった。 また、この日センターに抜擢された清司麗菜は、以前から歌唱力には定評のあるメンバー。その清司が最後のあいさつをつとめ、「私たちはNGT48 のことが大好きで、またみんなで一緒に進んで行くと決めました。新潟の皆さまに愛されるグループになりたいという夢を諦めず、ファンの皆さま、スタッフさん、メンバーみんなと一緒に前に進んで行きたい」と力強くコメント。さらに、卒業を発表した村雲颯香の卒業公演が今月31 日に行われることが本人から伝えられた。 山口真帆はすでに卒業し新たなスタートを切っているが、事件については係争中で、いまだネット上にはメンバーとファンとの私的なつながりが浮上したことに対する根強い疑問や、運営側に対する疑問の声も尽きない。逆風下でのリスタートという感は否めないが、それも含めてNGT48の今後を見守りたい。 (文・志和浩司)