奈良公園K―POP催し「経費削減を」 県知事が韓国側に協力求める
奈良県が友好提携を結ぶ韓国・忠清南道と今年10月に企画している文化交流イベントで、山下真知事は7日に忠清南道の金泰欽(キムテフム)知事とオンラインで会談し、経費節減の協力を求めたことを明らかにした。8日の定例会見で報道陣の質問に答えた。 【写真】議会終了後、議案に賛同した県議らが山下真・奈良県知事(左)を訪れて申入書を提出し、支出の縮減などを求めた=奈良市登大路町 イベントをめぐっては、県が奈良公園でK―POPアーティストが出演する9千人規模のコンサートを企画していることについて、県議会で意見が割れていた。会場設営費など約2億7千万円の事業費の一部を盛り込んだ補正予算案は昨年12月の定例議会で可決されたが、最大会派「自民党・無所属の会」の賛否が割れたうえ、賛成した県議・会派からも山下知事に対して事業費削減を求める申入書が手渡されていた。 山下知事は申し入れを受け、金知事とオンライン会談の場を設けた。「県の厳しい立場を伝え、経費節減の協力をお願い」したうえで、「申入書の内容を実現していくために、双方知恵を出し合って協力していく」ことで合意。金知事は県の意向に理解を示し、「できる協力はしていきたい」と答えたという。(仙道洸)
朝日新聞社